1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

九州-山陰 3186km くるま旅 06(伊万里~萩)

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伊万里の朝 今日は九州を離れる。
昨日買って来た伊万里焼饅頭を3人で食べた。

伊万里焼饅頭は伊万里焼饅頭本舗『エトワール・ホリエ』というお店で売っている。お饅頭と聞いていたのでショーウィンドウの中に伊万里焼饅頭を見つけても、その形と名前がつながらなかった。見た目はどちらかと言うとケーキに近いかも。
お味は上品な甘さ。

ししたろ祖父(古賀亜十夫)の絵を、旅の道連れに一枚いただいてゆく。

伊万里から唐津へししたろ父に手を振って伊万里を出発。
唐津方面へ。
って、「からあげドンドン」なんていうお店がある有田にいるよ~(笑。
住宅の道へ入って元の道へ戻ろうとしたけれど、いやいや入り組んでいてナビがあっても入り込みたくないほど狭い道だった。そそくさとUターンして今来た道を戻る。
佐賀牛と一緒にしないでといっているらしい伊万里牛のお店が、そこかしこに出てきた。

1時間ほど走った11時、唐津に入った。唐津も秋吉と似たように赤い土で赤い瓦の載った家が立ち並ぶ。

唐津大橋を渡る。気に入っていてひとつ欠けさせてしまったお椀の代わりを買えたらと住所を頼りに春窯に行ってみた。しかし、そこは事務所のみのようで、電話もしてみたけれどつながらなかった。かなり残念。

知らない裏山へその春窯の裏に、山へ続く道をナビで発見。林道のような、山の畑をつなぐ細くくねくねと上る道に入っていった。デリカD5でもギリギリの幅。ときどき高さも危険なほど。
戻る? どうする? といいながら頂上にたどり着くと、これまでの景色と雲泥の差の、びっくりするほど綺麗に手の入れられた公園が現れた。

玄海国定公園玄海国定公園 鏡山
キャンプ場もあるというので車を進める。
車から降りると、まるで真夏のセミの声。キャンプ場はまぁ可もなく不可もなくという感じなので、パセ&ポプと公園の散策をしてみることにした。
セミたちは間違ってしまったのだろうか。確かに暑いけれど…。夏には早い。 パセ&ポプも日向では辛そうなほど暑くなってきてしまった。というかセミの声が異常に暑く感じさせる。

マリンセンターおさかな村山から下りたところに出てきた「マリンセンターおさかな村」に寄る。なぜか沖縄伝統菓子のサータアンダギーを売っていた。
お昼に、みのり農場の「鶏めし」と焼き鳥を買う。こちらでは焼き鳥って串に刺さっていないの??
ちくわを焼いているお店もあったのでそれも購入。
ちくわは、はんぺんを焼いたようなふわふわな食感。なかなかおいしかった。

海を見ながらランチ車を走らせて景色のよい場所でランチにすることにする。
唐津湾の見えるパーキングスペースに車を停めた。
鶏めしは地卵の玉子焼きも入っていて、どちらもかなり美味しかった。焼き鳥もスパイシーでビールがのみたくなる美味しさ(^.^)。

神集島とか仏崎という文字がナビに表示されている。バイクでツーリング中の姿を見かける。気をつけて~♪

マルタイ「マルタイ」

大きな会社だったのね(驚。
そうそう、関東では売っていない(見たことがない)棒状じゃないラーメンを見つけたので買って来たのだった。

福岡通過福岡に入る。
そうだ、客船おせあにっく・ぐれいすで福岡に入ったときは、福岡港に寄港したのだった。そのときのメール友達が船まで遊びに来てくれたんだっけ。懐かしい。どうしているかなぁ。。。

さよなら九州17時 門司 家から1624km

2日前に渡ってきた橋
来るときは橋だったので帰りはトンネルにするという。
トンネルって嫌いなのよねぇ。
山のトンネルも嫌いだけど、海底はもっと息苦しく感じてしまう。

トンネルは料金も安いらしくトラックが多かった。
トンネルに入るとどんどん下り、海底部タッチすると今度はどんどん上る。
3461メートルはやっぱり苦しかった。
ししたろはこのトンネルを昔バイクで通った? と思ったら、往きは高速、帰りはフェリー、という贅沢な旅だったらしい。確かにトンネルをバイクで通るのは車よりもっとイヤだ。

せっかく晴れていたんだから復路も橋の方がよかったなぁ、と海の底であぶくのようにつぶやいてみた。

トンネル脱出17時過ぎ、地上に出た。つまり本州。
ここで今更の疑問。
九州と本州には「州」の字。
筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩の9つの国から「九国」だったのが、九州と呼ばれるようになったらしい。
ということは伊予・讃岐・阿波・土佐の「四国」は四州ではなく四国のまま残ったということね。
いかに歴史を勉強してこなかったがここで判明してしまうけれど、いつからだって遅くはない、と自分に言い聞かせよう(笑

ところで本州の「本」は???

串本岬串本岬、すでに日は傾いている。
大きなタンカーが影になって浮かんでいる。
地球上では陸より海の方がずっと広いのに、人間は狭い陸で生活している。
そして、その陸の中でも本当に限られた狭い場所に、密集して暮らしている。

どうして水中ですごせるように進化しなかったのかな。

「関ちくわ」という看板があちこちに出てきた。
「関アジ」とか「関さば」と同じ意味の「関」?
のちのち買ったちくわが「関ちくわ」だったか、すでに食べつくしてしまったので、今ではわからなくなってしまうという失態を犯してしまったけれど、かなりおいしいちくわだったのでたぶん「関ちくわ」だったのだろう。と、勝手な判断(苦笑。

豊浦、単線の山陰本線脇を走る。

18時なったのでそろそろ今夜の買出しをしておかないといけない。
街を抜けてしまうとスーパーはなくなるし、街のスーパーだって夜遅くまでやっているとは限らない。スーパーが24時間オープンとか夜中24時までオープンなどというのは、日本全国通じる常識じゃないのよね。大分増えた気はするけれど。

買出し&散歩バリューハウスというスーパーに入る。
下関産のいさきやチヌ、さわらが並び、なまらふぐのフライ、くじらのカツなどが珍しいものとしてあった。

買い物を済ませてから、スーパーの裏でパセ&ポプのショート散歩。裏と言っても、普段暮らしている街のスーパーの裏とは違う。表から想像できない別世界が広がっている。のんびりとした風景。そして、山陰本線の踏み切りがあった。

下校?下校するらしい子どもたち。
ヘルメットと目立つベストは制服?


つぶれたホテル
響灘に日が沈んでいく。
わたしたちの今夜のP泊予定地はまだまだ先。
なのに、気になる場所を発見すると見に行っちゃうし、国道より住宅地の細い道を走る。

つぶれたホテルらしい。そこに一台の車が停まっていた。
沈む夕日を背に受けて、なんとも切ないような、怖いような…。

町を抜けてゆくちいさな町を抜けてゆく中、気になったのは「鯖釣り山」。そして、山口県ではガードレールが黄色いこと。(あれ、写真は白いガードレール!? 山の中は黄色かったのよ。)

長門市の札場辺りではもう日も翳り、田んぼからゲコゲコかえるの歌が聞こえてきた。
綺麗なガソリンスタンドのひとつに「閉店」の張り紙がされていた。
向かいのスタンドは煌々と灯りがついている。
先日の暫定税率廃止・復活時の価格競争に負けてしまったのだろうか。

楊貴妃の里だから幻想的な雰囲気をかもし出すための演出か、とは思わないけれどあたりが真っ白。
あちこちの田畑で野焼き(?)をしている。

バイパスへそんな真っ白な世界の中にバイパスの標識。

本日行きたい萩の字があった。どこからどこへ続いているのか不明なまま、賭けで行ってみる。

ものすごく綺麗で、ものすごく立派な道路。
これ、道路特定財源でできているの? トンネルが次から次に出てくる。山をぶち抜いて走っていく道。早い到着は嬉しい反面、これでいいのか?と首を傾げてしまう。
結局どこまで行けるかわからないのでPの標識に寄って見ると、そこはただの空き地だった。
これからPAでも作るのだろうけれど、不案内すぎる。
しかも本線に直接戻れないし、もうびっくり。

道路ってつくづく現場を知らない人たちが作っているんだなぁと思う。
標識が標識の影に隠れていたり、誘導はその道を熟知している人向けに書かれているし。

ぶつぶつ言っている間に萩市に入った。

呆然と立ち尽くしていた(笑)ナビも、やっと我に返り案内を再開する。

萩市街の明るい綺麗な道を突っ切って、20時半に道の駅萩しーまーとに着いた。

すでに暗いので回りの様子がわからない。
初めて行って泊まる場所には明るいうちに辿り着きたいけれど、長距離の場合はなかなか難しい。
ベンチには、寝袋に包まっている人がいるらしい。
駐車スペース奥、もしかしたら隣接の施設の駐車スペース(?)で、音楽を大きく鳴らしダンス(よさこい?)の練習をしているらしい人たちもいる。

なによりネコがあちこちにいる。

ごはんの時間外でパセ&ポプにごはんをあげていたら、どんどん近づいてきて、パセ&ポプは気もそぞろになってしまった。

よさこいの音楽を聞きながら、夕ご飯。

しばらくすると、練習は終わり、あたりは静寂になった。

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