鬼怒川っていうとごつごつの岩があるイメージを持っているわたしたち。
でも、時々見かける鬼怒川はそんな姿ではない。
どこからごつごつの鬼怒川になるのか、探検するつもりで出かけることにした。
で、お昼前に出発。
というか、お昼なんていう時間に出発(笑。
鬼怒川の堤防らしい道を走る。まったくごつごつしていない。
国道357号線。
前方に、自転車から降りて路肩を歩いている少年がいた。
「パンクかな」
「?」
「自転車、載せられるかな、車に」
「今日は荷物が少ないから載せられるかもしれないけれど…」
少年は歩きたかったわけではないらしい。
車を路肩に寄せて停めるししたろ。
自転車を抱えた少年が追いついてきた。
「なにか手伝えることある?」
ししたろもちゃり坊(こんな言い方あるのかな?)だったらしいので、きっと気持ちがわかるのかも。
「○○まで乗せてもらえますか」その少年、一瞬の躊躇もなくあっさりとそう言った気がする。
相手を怪しむこともしない。
その素直さ、うらやましい。
そして、まさかパセ&ポプが車の大部分を占拠しているなんて思ってもいなかったのだろう。
この車だったら楽々!と思ったのだと思う。
今日は日帰りドライブだから荷物はほとんどない。(現在はいつでも出られるように荷物は詰まっている。)
3列目の後ろに自転車が載るならOK。
2列目の1シートを座れるように戻し、少年にはナビシートに座ってもらう。
パセリはまったく意に介せず。
ポプラは自転車の存在を少しだけ気にしていたみたい。
昨年山から降りてきて歩いている人をピックアップしたときは、ポプラはずっとピーピー泣いていた。トイレを我慢しているのかと心配になったけれど、知らない人が乗り込んでいたことに不安だったらしい。今回はわたしが2列目に乗ったし泣くこともなかったけど、自転車には少々びびっていたらしい(苦笑。
我が家のある松戸市の隣の柏市から、おじいさん&おばあさんを訪ねて行くところだそうだ。
「パンク修理道具くらい持ってこなきゃだめじゃん」とししたろ。
朝起きたら気持ちよかったからちゃりちゃりちゃり、と千葉から群馬に行ったり、神奈川行ったりした人は修理道具は持っていたらしい。
帰路は疲れたから、と迎えを呼んだそうだけどね…(・o・)
少年はなんども「ありがとうございました」を言って消えて行った。
おじいさん、おばあさんは心配して待っていただろう。
そして、きっとおばあさんが用意してくれているお昼をおいしく頬張ることだろう(^.^)
わたしも昔、祖父母を訪ねて行ったことがある。
友人たちを伴って田舎に子どもだけで行った。
わたしも初めて電車とバスを乗り継いで祖父母の家に行くという冒険だった。それ以前も以後も公共交通を使って行ったことはない。(車で1時間くらいのところでも^_^; 公共機関だと倍くらいかかったような…)
わたしの両親も友人の親たちもよく許してくれたなぁ、と今更ながら思う。
そして、祖父母は小学生のわたしたちが笑顔になるようなことをいろいろ考えて、もてなしてくれた。
予期せず出会った少年から、そんな懐かしいことを思い出した。
わたしからも、少年の背後に、ありがとう。
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