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九州・四国 ぐるっと4221.4kmの旅 15 (日向市~)

昨晩寝るときには数台しかいなかった駐車場は、朝6時にカーテンの隙間から外を眺めると車の数が倍以上に増えていた。
となりに停まった車がなにやらバタバタはじめたので、少しはなれた場所に移動する。パンクしていたらしい。仲間と数台で来ていたらしく人が右往左往してタイヤ交換をはじめた。新しく車も入ってくる。夜の静けさとは打って変わって早朝からにぎやかな道の駅になっている。

道の駅とうごうの朝やはり「道の駅とうごう」は虫が多かった。トイレの手洗い場の白い陶器には、灰が積もったように小さな虫がうっすら張り付いている。このままじゃ手さえ洗うのを躊躇するほど。トイレットペーハーでぬぐって捨てた。我ながら強くなったものだと思う。
この後、車内に居たとき、窓を開けていたらセミの幅を半分くらいに細くしたような身長10cm近い虫が入り込んできた。これには…前言撤回。とてもじゃないけど強くなれない。運転席に座っていた夫の右肩近くだったので、夫もびびったほど。やはり、虫は要注意の場所のようだった。

道の駅と通りを挟んで住宅が立ち並んでいたけれど、虫対策はどうしているんだろう。なにかいい手があるのならぜひ教えて欲しい。

* * *

パセ&ポプのあさごはんパセ&ポプのごはんは、戻した乾燥野菜と霧島鶏のレトルト、野菜ジュースで作った。

出発前に、今夜宿泊したいキャンプ場に電話をしてみる。
オートサイトがいいのですがと言うと、もう残り少ないですよ、と。この声を聞いて電話は無情にも切れてしまった。どうやら携帯がつながりにくいらしい。もう少ししてからまたかけ直そう。

8時過ぎに道の駅を出発した。

普通自動車以下は通行可の橋を渡る「普通自動車以下は通行できます」と書かれた橋を渡る。とてもアバウトな制限で信頼性に欠けるけれど、進んでしまう。

家を出てから2300kmになった、とメモをする。

五十鈴川沿いを走る。「いすゞ自動車」の社名の由来になったらしい伊勢市を流れる五十鈴川と同名の川。
キャンプ場探検スカイロッジ銀河村という看板があったので、わざわざ戻って覗きに行く。
オートキャンプは出来ないキャンプ場のようだ。管理棟も固く閉ざされているので夏休みだけオープンするのかもしれない。それにしてもオートが出来ない割には駐車スペースが少なく感じる。
少々湿っぽい感じもする。パセ&ポプを降ろすのは躊躇われたので、そのまま出発。戻らなくてもよかったかもしれない。ま、我が家は寄り道ばかりだし、寄り道をなくしたら面白くないから良しとしよう。

小川平9時半頃、小川平から日之影へ向かう。
ナビが測位できず狂いだした。とんでもない道を勝手に走っている。
ナビ狂ういったいどこを走っているのか、ナビをみているとかえってわからなくなる。
こんなに狂うと、湾岸戦争の時にナビが狂ったときのことを思いだしてしまう。また戦争でも始めて衛星が使えなくなったのか、と。

日之影温泉駅ナビが狂っても、道は少ない地域なのでそう間違えることはない。ただ間違えるととんでもないところへと迷い込んで、Uターンもままならないということもある。実際、ナビの言うことを無視して道を選んでそんな目に遭ったことが多々あるのだから、気をつけなくてはいけない。このときも一度、間違えたし…。
それでもなんとか、日之影温泉駅に近づけているようだ。
道路と川の間に線路が通っている。
しかし、その線路には草がぼうぼうと生えている。だんだん見えてくる駅のホームらしき場所には電車の姿があった。
駅の前にあった駐車スペースに車を駐める。先ほど見えていた電車はブルーシートで覆われていた。
どうやら、廃線のようだ。
2005年、台風で脇を流れる五ヶ瀬川が溢水し、駅は壊滅的被害を受けて運行休止となり、復旧できずに2008年末には高千穂鉄道高千穂線の全線廃線、廃駅になったらしい。
元鉄道少年は車を降りて、元ホームへと渡って行った。
現役鉄道少年らしい子どもたちを乗せた車もやってきた。
わたしはパセ&ポプと車で、夫が少年から現実に戻ってくるのを待っていた。
青雲橋水面から橋面まで137mで国道に架かる道路橋としては東洋一の高さらしい青雲橋が、谷間をまたいでいる。
こいのぼりは青雲橋のうんと下で泳いでいた。
その橋の近くに道の駅があるはずで、一気に登って近づける道も地図上ではありそうだった。しかし、その道で曲がれぬまま谷間を走っていくことになった。

名も無き滝水面からの高さ約100m、林道としては日本一高い橋という龍天橋をくぐると、右側の崖に流れ落ちている滝があった。立っている道の下を抜けて、川へと流れ落ちている。足元でその滝の姿には似つかわしくない轟音が鳴り響く。うっとりと見上げながらもこの音にびくびくしてしまう。名前はついているのだろうか。ナビも狂っているし、ツーリングマップルにもこの滝のことは記されていないので、わからない。まわりに東洋一とか日本一とかの橋があるからこの滝は名所にはならないのかもしれない。
それにしても、やはり旅は回り道が面白い。

道の駅 青雲橋ずっと遠回りをして、道の駅青雲橋に行く。さすがに休日だけあって、人も車も多い。
橋の上にはぞろぞろと人の歩く波があった。混雑しているところに近づきたくなかったし、橋の上からの眺めは見にいかなかった。カヌーで川下りしていても思うけれど、橋はやっぱり上から見下ろすより下から見上げるほうが好きだ。こじんまりと感じた道の駅は舗装されていない駐車スペースもあって、ほこりっぽかった。

これから行って見るキャンプ場で泊まることができなかった場合、P泊しなくてはならないかもしれない。今日は休日だから、できれば道の駅は避けたいけれど、念のためチェックをしながらキャンプ場に向かう。

道の駅 高千穂キャンプ場までのルート近辺にもうひとつあった道の駅高千穂もチェックする。
道路を挟んだ駐車場に入る。車を駐めて、車道をくぐる歩行者用トンネルで道の駅に向かう。道の駅の樹木の下の芝生で異国の方ふたりがテントを畳んでいた。昨晩ここに泊まったのだろうか。日本人なら張れないと思う場所だった。すぐ脇を人がぞろぞろ歩いていく。

道の駅には特に目ぼしいものもなかったので10分も経たずにパセ&ポプの待つ車に戻ると、駐車場はあふれかえっていた。次から次に入って来る車が出入り口をふさいでしまって、出る車も立ち往生している。これじゃ、これから車を駐めるにも時間がかかりそう。たまたますんなり駐められてしまったけれど、数分違っただけでこんなことになるとは…GWの混雑ってすごい。ちなみにP泊にはどちらの道の駅もあまり適当とは思えなかった。「混雑」という条件のせいかもしれないけれど…。

キャンプ場に再度電話をして見る。
もうオートサイトはすべて埋まってしまっていた。オートじゃなければありますよ、と言われて、こちらの装備を話してみた。電話の向こうで、うーんとうなる声。その後、もしかしたらあそこならどうかな…、見てみます? と言ってくれた。ありがとうございます! とにかく向かいます、と電話を切る。
この会話を成立させるまでに、何度も携帯が切れた。そのたびにかけて来てくれたり、かけ直したり。どうやら携帯がつながりにくいのはキャンプ場のようだった。

高千穂の町で見つけたスーパーに駆け込み、食料を買う。非常時用として車には食材はいろいろ入っているけれど、やはり地元のなにかが欲しい。
飛び込んだスーパーは雑然としていた。なんとなくあまり良い雰囲気ではない。
パセ&ポプごはん用のお肉など生ものを買い込み、保冷用の氷が欲しいと頼む。レジの女性は店主らしい人に「裏に氷、ありましたよね!?」と大声で問いかけた。「氷? ないっ」と一蹴する言葉が返ってきた。クーラーバッグにももう氷が残っていない。女性が「ロックアイスならありますけど」と言う。仕方ない、氷を買おう。
もしキャンプ場に泊まれなければ他を探さなくてはいけないし、生のまま持ち運ぶことになるかもしれない。温度も上がってきているので氷がないと食材が心配だった。そのためにも、できればキャンプ場になるべく早く着いて、今夜の宿泊場所を早めに決定したい。

買った物をクーラーバッグ大小に放り込み、ナビに案内させて走り出した。しかし、ナビはさっきから狂っているのであまり信用はできない。途中何箇所かキャンプ場への案内板が立っていた。



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