1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

九州・四国 ぐるっと4221.4kmの旅 05 (由布院へ)

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久住高原オートビレッジどーんと広がる高原の真ん中、小高い場所に「久住高原オートビレッジ」は鎮座していた。しかし、テントサイトはわたしが描いていた素晴らしい眺望に背を向けたフィールド。
「あれ? 想像と違う」。
コテージや露天風呂からはその雄大な景色を眺められる位置にあるのだろう。コテージや露天風呂がこの施設のメインなのかもしれない。
試しにコテージのことを聞いて見たが、やはりペット不可だった。画像を見て想像していた、あの眺望を味わえるのは露天風呂のみということになる。それなら ば、みんなで景色が楽しめるさきほどのキャンプ場が断然良い、ということになった。明日は、先ほどの見晴らしの良いキャンプ場に決定。
今夜は予定通り由布院の道の駅でP泊だ。八丁原地熱発電所

温泉ロードと呼べるような温泉が点在する地域を抜けて由布院に向かう。

緑の中を快調に走っていると、前方にもくもくと白い煙が立ちあがっている。
どれだけ大きな温泉地なのだろう。
近づくにつれ、尋常じゃない煙の量に、温泉ではないと気付きつつも、その煙の他の存在理由が検討つかない。

煙の立ち登る場所間近になって、発電所のような施設が見えた。

入り口に「八丁原地熱発電所」と書かれている。見学もできる、と書かれていたので入って行った。
17時5分ほど前、小さなドアを開け、階段を登って行く。受付には女性がひとりいて、「すみません、今日は終わってしまったんですよ」と声をかけてきた。今入ってきたドアに は「17時まで」と書かれていたし、パセ&ポプを置いて1時間半の見学コースをまわるつもりはなかったので、見学できないのは全く構わない。パンフレットだけくださいと頼む。脇にあった棚には、おそらくその女性や同僚たちの帰り支度をしたバッグなどが「陳列」してあった。まさかこんな平日のこ んな時間に客がくるとは思っていなかったのだろう。動揺させてしまったらしい。「すみません、私物を置いていて…」と謝っている。「せっかくですので記念 にお持ちください。明日なら見学できますから」とポストカードセットを手渡してくれた。
お礼を言って階段を降りてゆくと、同僚らしい女性が上がってくるところだった。彼女もわたしたちの姿にびっくりしていたようだ。普段、あまり人はこないのだろう。団体向けなのかもしれない。
「八丁原地熱発電所」は日本最大の地熱発電所らしい。地熱発電という発電方法があることを知らなかったので、最大と言われても比較すべき対象がなかった。 いただいたパンフレットによると平成18年当時(資料が古い)北海道にひとつ、東北に7つ、九州に9つある。あ、東京にもひとつある。八丈島だけど…。九州以外どこも訪れたことのある場所ばかりなのに、これまでまったく気付かなかったことに、我ながらびっくりした。

ここの煙を見て以来、ポプラは煙を見るたび「ちねつはつでん」と言うようになる。

由布院ガイドのお姉さんたちも帰宅時間。わたしたちも今夜の宿泊地由布院に向かおう。

途中、車窓に九重”夢”大吊橋を見た。歩行者専用の橋で、長さも高さも日本一の吊橋。そうそう、この橋が出来たことで、以前行ったことのある茨城の竜神大吊橋は「本州一の吊り橋」になったのだった。

由布院駅に向かい、観光案内でスーパーの場所を聞き、買い出しをする。
偶々かもしれないけれど、由布院では危ない光景をいくつか目にした。まずはスーパーの混みあう駐車場をオフリードでうろうろ歩いていたダックスさん。迷子 かと思ったら、ダックスと反対方向に歩いて行ったおじさんが飼い主だった。駐車場に入ろうとしていたわたしたちも轢いてしまいそうなったし、駐車場から出 てくる車も轢きそうになって呆然としていた。
そして、スーパーでの袋。どう考えも2枚は必要な量を買ったのに1枚しかくれず、もう1枚欲しいと言うとぶつぶつと不機嫌そうにされてしまった。環境のた めにと言ってマイバックとか、エコバックとか用意させて、これ幸いと経費削減しているんだろうけれど、旅先ではレジ袋(この言葉、変だとおもうんですけど ね)がゴミ袋として必要になるから、いつも持ち歩いているグラナイトギアのエアトートは出すことは少ない。

極めつけの危険な方は、「止まれ」を無視して、右の道から交差点内に飛び出してきた軽。急ブレーキで止まり(と言ってもそんなスピードは出していな いが)クラクションを鳴らすと、こちらをふてぶてしい顔で見て頭も下げない。しかも、こちらが進むのを待つわけでもなく右折して、私たちの前を走り始め た。おどろきもものきさんしょのき~だわ。立て続けに起きた気分を害する事柄に、由布院のイメージが悪くなってしまうところだった。良くなる理由はないけ れど…。これで悪くするのも大人気ない。

由布院駅で買い物をする前にチェックしていた道の駅由布院に戻ると、19時になっていた。
駐車スペースが2つに分かれていてトイレもそれぞれに1箇所ずつある道の駅。150台ほど駐められる中に、キャンピングカーも数台、P泊するらしい車もすでに何台 かそれぞれ間を十分に取って駐まっている。バイクの人は車一台分のスペースを使って、コンクリートの上のバイクの脇にテントを立てていた。人事ながら、い くらマットを敷いても辛そうな気がした。

道の駅 由布院私たちはフロントウィンドから由布岳がどーんと見える場所に車を駐めた。
どうせ、シェードをつけてしまうので見えないんだけど…。朝、シェードをはずしたときにフロントウィンドウという額に由布岳が見えたら気持ち良いかな、と思って(笑。
車の外に出ると予想以上に空気が冷たく寒い。夜は、スノーピークオフトンの中にフリースブランケットを広げることにした。

21時を過ぎても22時を過ぎてもスケボー少年はひとりガラガラと音を響かせていた。ポプラの苦手な音。あぁ、由布院は…と最後のマイナスイメージがプラスされる(-“-)

ししたろは21時過ぎにはリアに移って、いつの間にか寝ていた。
わたしはひとりスケボーの音を聞きながら本を読む。
カーテンの隙間から外を見ると、車が増えていた。

4月28日のおおまかなルート

本日のおおまかなルート。

約250kmほど(らしい)

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