1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

初DELICA D:5 車中泊の旅 08 白川郷~南栃

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岐阜県に入り、高速に乗る。世界遺産に興味はないけれど一応寄りますか?ということで白川郷に寄ることにした。



ひるがの高原サービスエリアで、とても涼しいのに、濃厚なソフトクリームをいただく。
ひるがの高原SAを出てすぐに『分水領』の案内があった。日本海と太平洋に別れる地点。水の運命の分かれ目。

荘川で高速を降りた。



デリカD5にして、視点が高くなったから、川の様子もよく見える。今まで欄干で遮られていたから、この高さもとても嬉しい。
なのに…川に水がない。あっちもこっちも水が少ない。
やはり雪が少なかったのだろうか。地肌が見えている様は痛々しい。



段々と集落が近づいてきた。否、わたしたちがそこに入って行く。日が傾き、もうすぐ夜の帳が降りてくる。人の気配はほとんどない。
時代を超えたか、映画の世界にでも入り込んだかのような不思議な感じ。
合掌造りは遠目で見てもどっしりと貫禄があり、日本人ならこんな田舎を持っていなくても懐かしいと感じてしまうだろう。
でも、なんとなく居心地が良くない。
生活している人たちの家をじろじろ見るのも気が引ける。
電柱もあるし、家の中は明るく、現代の生活がそこにあるのだろう。外観は、保存されているのかもしれないけれど…。
映画のセットのようにも見えてしまう。内と外がばらばらで、落ち着かない。

集落のはずれにあったみやげもの屋をちょっと覗いて、出てきた。



今回の旅、図らずもこの世界遺産に何度か出逢い、そのたびに違和感を持った。

集落を抜けると、おみやげ店などが立ち並ぶ通りが出てきた。
想像はしていたけれど、観光地化していて面白くない。
明治村とか江戸村でいい。
保存という言葉でごまかして、そこに群がる人たちの思惑が見えてしまう。

どこまでが世界遺産なのだろう。
どこからがビジネスなのだろう。



県境入り組み地点を通過する。
富山、岐阜、富山、岐阜、富山、岐阜…



キャンプ場があるとわかり、急な道を登っていく。合掌造りのための萱が保存されているらしい倉庫のようなトンネルを何度かくぐる。

到着すると先客がにいた。まさかほかに人が来るなんて思わなかっただろう。わたしたちもまさか先客が居るとは思わなかった。キャンプ場の広場の真ん中でテントとタープを張ってすでにくつろいでいた。ちょっと躊躇しながら様子を見る。オートキャンプは出来ない。車の置き場所は、二台でいっぱい。といっても、奥に駐めたら、前に駐めた車が移動しなければ奥から出られない。サイトは段々になっていて草に覆われている。炊事場もトイレもある。でも、キャンプ場の案内はどこにもない。

くつろいでいる方に、キャンプ場の利用について聞いてみると、この先に受付があってそこで支払いをすればいいとのことだった。

キャンプ場を利用するかどうか、会議。
今回はデリカD5での車中泊がメインであること。
そして、その装備で来ている事。
テントやタープもあるけれど、車の駐車の問題もある。
これからのんびり過ごすならいいけれど、明朝また早くに出発の予定である。
しかも明日は雨の予報で、朝雨が降っていれば、テントやタープを撤収するために時間がとられてしまう。
パセ&ポプと過ごすには、先客の方が真ん中なので、場所選びに少々困る。
それに、先客の方はすでに貸しきり状態の体制でいたところに入っていくのも申し訳ない気もする。

そういうわけで、このキャンプ場は却下して、買い物が出来る街へ移動することにした。
ちなみにここは五箇山だった。



南栃市に入ると、行きたい方向が、街中だというのに(林道じゃないのよ)通行止めになっていた。大きな通りにお祭りの姿が見えた。
盛大なお祭りらしく、メインの通りとその道に通じる道はすべて通行止めになっていて、わたしたちは右往左往。

水車が個人宅にもあるような水車の町。あっちへこっちへふりまわされたおかげで奥の方の住宅地まで見ることが出来たのはラッキーだったかもしれない。運転していたししたろさんは狭い路地でUターンなど大変だったろうけれど…。
このお祭りは、南栃の春祭りらしく、4月15日~5月6日まで市内各地で伝統の春季祭礼が繰り広げられるそうだ。わたしたちが見かけたのは、国指定無形民民俗文化財に指定されている城端神明宮の祭礼「城端曳山祭」というものだった。
やっと細い住宅路から出てきたときに見えたのは、絢爛豪華な曳山。すごいところに遭遇しちゃったらしい。

そんなことも知らずに、なんとかスーパーに辿り着いて、買出しをする。
すぐそこで大きなお祭りだと言うのに、スーパーには特別なイベントらしきものはなかった。お団子とかお饅頭とか、特別なお料理とか…。そういうものがあったら車中泊旅の晩餐も盛り上がると思ったけれど、見つけられなかった。
お惣菜コーナーに、大きなオードブルやサンドウイッチの盛り合わせなどがあったのは、お祭り故のものだったかもしれないけれど。

車中泊3泊目。今日もお風呂がある。

キャンピングカーにいたキャバリアさんがパセ&ポプの姿を見つけてしまったらしく大騒ぎ。キャピングカーは移動していった。
細い道を渡った駐車場にいたキャンピングカーは発電機を使っている。

静かな夜には少しの音でも結構響く。

そこで、我が家。静かな夜に申し訳ないっm(__)m
デリカD5のセキュリティがまだ理解できていなかった。今度の犯人はわたし。うーん、このセキュリティはずすぞっ。と、そのときは思った。帰ってきてから、ディーラーの人とも話して、やっぱりはずすことはやめることにした。なんとか覚えよう(苦笑)。

パセ&ポプの夕食は、家で作って凍らせてきたごはん。温めて夕食にする。
わたしたちは、スーパーで買ってきた、別段特別なものではないもので宴。
3人用テントくらいの広さの車内。テントと違うのは寄りかかれること(笑)。天井のネットもとても重宝する。

明日の天気は雨の予報。

はずれてくれると嬉しいけれど…。

狭いながらも楽しい我が家、D5の夜。
おやすみなさい。

今晩ししたろさんは頭をフロント側にして寝てみると言う。つまり、モジュラーホウラーのキューブが頭の下。ピローを使えばそれも悪くないかもしれない。でも、わたしはこれまで通り、3列目の背もたれにピローで寝る。

が、しばらくしてから、なにか臭うことに気づいた。ほとんど夢を見ながら、考える。でもまたすぐに夢の中。やはりかすかに臭う、と目が覚める。目を開けても真っ暗な中、臭いの元を思い巡らす。夢の中から誰がが引っ張るようにまたずるずると夢の中に戻る。
今度は臭いが夢の世界をぶち壊す。
あぁ、と思い出した。
捨てられなかったゴミ、ちょうどわたしの頭の下にある。
仕方ないのでししたろさんと同方向で寝る事にした。ずるずると転回。パセ&ポプを踏まないように、なんとか向きを変える。
これまではルーフボックスにゴミは入れていた。5月末になれば、買おうと思っているルーフバーが発売になるのでそうしたらまたボックスを載せるけれど…。デリカのボックスの位置はかなり高くなる。

帰ってきてからガベッジバッグを買った。安眠のために(苦笑)。

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