1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

初DELICA D:5 車中泊の旅 06 常神半島

この記事は約5分で読めます。

レインボーラインを降りてから、常神半島の突端まで走ってみることにした。
小さなトンネルに入っていくと、トンネル内にいたらしい犬があわてて走りだした。まるでわたしたちの車をトンネルの外へ誘導するように。

こっち、こっち!

トンネルを抜けたところで振り返った犬さん。お邪魔しますね。


常神半島は西側にある1本の道しかないので、突端まで行ったら同じ道を戻ってくるしかない。
左側に海を眺めながら走る。
水が恐ろしいほど綺麗。
綺麗な水を見ると、いつも引き合いに出してしまう隠岐。やっぱり今回も昔行った隠岐の海を思い出した。それまでの旅でもはじめて感動した水のきれいさだった。ここの水もそれに近いくらいの透明度かもしれない。ただ、隠岐のときは船からだったので、水との近さがまた違った。

見下ろせる湾内でシーカヤックが出艇する様子が見えた。位置が悪くカメラにはシーカヤックの姿が見えない。
湾内はベタ凪。こんな場所で漕げたらどんなに気持ちいいだろう。

小さな港町がいくつもつながっている海沿いの道をくねくねと走る。
はだかで海に入っている子供たちもいた。

赤潮が発生しているらしい。海の中の小さなプランクトンが集まって、まるで大きな生き物がいるかのように形をうねらせている。

道の一番端っこまで行って、車を停めた。
端っこというだけでなんにもない。
端っこなのに、なにもないのはちょっと淋しかった。別に銅像とか、碑とかはいらないけど。
すとんと道は途切れていて、その先、半島の突端までは行けなかった。景色は湾内だけ。
小さな端っこの公園があったけれど、ペットは入れないと書かれていた。こんな端っこでも…。
どこから来ているのかマルチーズ連れの人が、公園に入っていく。

あつーいっ
あづーいっ

常神半島突端は房総でも見かけるような釣りの人たちがいた。でも違うのは、水の透明さ。反射する光。

同じ道を戻るのでわたしの運転。

常神半島と言えば、天然記念物のソテツらしい。ソテツはあまり好きじゃないので、大きな看板を左に見ながら素通りする。
と、目線を戻そうとしたときに片隅に入ってきたのは、ニョロニョローがばたばたしている様子。

「えっ!?」
「うん、じたばたしてた!」わたしの疑問に答えるように説明してくれたししたろさん。

道の脇で蛇がじたばたとのたうちまわっていた。逃げられずに轢かれてしまったのだろうか。
わたしは轢かなくて良かった。。。

それにしても、くねくねカーブだと、D5のピラーがとおっても邪魔~っ。

若狭は梅の里で、道端でも自家製らしい梅干や梅肉エキスやジャムなどを売っている。
その一軒に立ち寄った。どこに停めるか、賭け。運命。宿命。

自家製で塩以外無添加の梅干を売っていた。おばさんも、話しもとても感じよく、梅干をひと袋いただくことにした。梅を漬けた紫蘇もサービスしてくれた。思ったとおりよい人だわ~(笑)。素敵な人からおいしい梅を買うことができて良かったねぇと車に戻って梅干をしまっていると、おばさんが小袋を高く掲げながら走ってきた。
「たくわんは食べる?」
突然のおばさんの出現にポプラが吠えまくり(+_+) おばさん、ごめんなさいm(__)m
このたくわんはまたちょっと独特で、色白であとからピリッと辛いとても美味しいものだった。
『まるいち』という屋号。通った方はぜひ♪ 

山頂公園から見おろした湖の湖畔沿いを走る。
田んぼに田植え前の水がはられていて、どこからが湖でどこからが田んぼかわからないほど水が一面を覆っている。
その一面の水の中を自転車で走る人たちがいた。湖はここまで、と教えてくれているみたいだった。


海沿いを福井に向かって進む。
こんな位置からでも底が見えてしまう。


そろそろお昼になる。
そうだ、とひらめいた。ひと月ほど前から九州を回って現在北上中の父は今日、和倉の加賀屋泊まりの予定。万が一近くにいたら、おいしいものをご馳走してもらえるかも(笑)、とメールを入れてみた。まあ、どうせ、メールなんて見ないだろうと思いながら…。
メールを送って目に飛び込んできたのが、おさかなスーパー。
おさかな総合スーパーってよくわからないけど寄ってみると、半分は魚店で、そこで買ったものを食べることが出来るようになっている。ごはんもある。

お店の脇に食事をする場所もあった。焼いたばかりのさば焼きと、甘海老のてんぷらと、いくら醤油漬けと、ごはんを買う。駐車場脇には藤棚があり、車の後ろにミニテーブルと椅子を出して、お昼にする。

普段平日に出かけることが多かったから、こういうお店も閑散としていて新鮮なものや焼きたてがなかったりする。みんなが出かけるときだと回転も早く美味しいものがいただける。渋滞しても、メリットがあるわねぇ。
焼きさばは想像以上に美味しく、いくらはとろりと極上だった。甘エビのてんぷらも美味しい。甘エビはほんとは生が好きだけど(^^ゞ

お腹も満足したし、出発。
携帯に父からのメールが入っていた。メールしたことをすっかり忘れていたことに気付く(^^ゞ。
でも、やはりもう能登で、千里浜なぎさドライブウェイ にいると言う。食べてしまってよかった(笑)。
「わたしたちはこれから九頭竜を通って岐阜方面へ行く予定です。またね」とメールを送った。父はその後も旅を続け、最後は常宿にしている新潟のK(旅館)でお世話になり、わたしたちが家に帰った翌日に帰ってきた。どこかでばったりが出来たらといつも思うけれど、たいていがすれ違い。今回も叶わなかった。

13時を過ぎて、若狭湾から離れ、東へと進む。
今回の旅では海ともう会わない、はず。


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