1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

春間近の奥会津へ 01

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まずはガソリンスタンドへランチ毎度おなじみになってしまったお昼頃に家を出発をする。
作った簡単ランチは即車の中で食べることになった。
朝のニュースでは関越が渋滞していると言っていた。知り合いはスノーボードに行くと言っていたっけ。
午後から出かける人たちは少ないかもしれない。

それでも関越・東北道ではなく常磐道へと向かった。

三郷スマートIC三郷IC脇にでる三郷スマートインターチェンジ。2度停止させられる。脇のプレハブにの中で心持そっくり返って座っている男性がこちらを見ていた。退屈な仕事だろうな、と思う。
坂を上がって本線に入るところでは、ICを通り越した脇にトラックが何台も停車している。いつものことだけれど、これは本線に入って行く車の視界を遮っている。
どうにかして欲しいと思っていたら、2台前を行くトラックがハザードにして右車線に移った。すぐ後ろを走っていたセダンも右に移動した。前方に1メートル四方くらいの箱のようなもの見えた。走行車線のど真ん中。わたしたちももちろん車線をかえて避ける。
確か道路上の落下物の連絡はこちらへという垂れ幕があったはずだけれど、こういうときに限って出てこない。携帯のアドレス帳を見てみたけれど登録していなかった。以前110番に知らせてくださいと言われたことがある。

「事件ですか、事故ですか」お決まりの声が聞こえた。
高速道路の落下物だと伝えると一瞬ブランクがあって「高速…道路の落下物…ですか…」と繰り返した。110番じゃダメなの?と少々感じたけれど、もしかしたらマニュアルでも探していたのかもしれない。
どこの高速道路で、上りか下りか、近いインターチェンジはどこかを聞いてきた。夫が覚えていた地点距離も伝える。
最後に名前を聞かれた。なんのために?と思いながら名乗ると、
「○○さんは避けられましたか?」と安全確認された。
問題なく避けられたことを伝えると「これからも気をつけて」と言われた。

SASAでパセ&ポプと休憩散歩。
花粉対策で今日も怪しげなわたし。
高速道路脇に立ち並ぶ杉の木は真っ赤だ。
見ただけで、悪化しそう。

久慈川沿い高速を降り、久慈川沿いを走る。
今日こそ甲子トンネルを通るつもりだった。
うちのナビには載っていないので、標識と地図を頼りに進んでゆく。

リヨンドール白河のリヨンドールで今夜の夕食を購入。
おどろくほど大きなリヨンドールだった。
海老ちらし寿司と巻き寿司、出汁巻き卵、フライ弁当、野菜、パンなどなど。スーパーでもその土地の珍しいものが手に入るといいんだけど、ここではなかった。
海老ちらし寿司はスーパーの大きさに比例してどーんと大盛りだった。そして、駐車場も広く、端っこの方でパセ&ポプと夕方のお散歩をすることができた。

日が傾いていく雪が…17時を過ぎ、キョロロン村のあたりの道の脇に雪が現れはじめた。

後ろからスピードをあげて来る車が近づいてきたので、先に行かせる。
地方ではスピードが違う。地元の人たちの速度に無理に合わせるのは危険。

甲子トンネル何年か前、すでに開通しているとばかり思って向かってしまったことがある甲子トンネル。開通したニュースを知ったときは感慨深いものがあった。

甲子温泉を通り、トンネルに入る。
これが開通した甲子トンネルなのね、としみじみ思っていたら前方に今度は3×4メートル四方の黒い物体が見えた。
「なんだろう?」
スピードを落とす。

対向車線に一台車が停まっている。

徐々に近づいて、大きく姿を現してきたその黒い物体は、
車の腹だった。
横転している車の向こう側から、人が2人歩いて出てきた。
さっきわたしたちを抜いて行った車のようだ。

横転している。

怪我人はいないらしい。わたしたちの車を誘導してくれた。
歩いている人たちの足元は凍っていて、つるつる滑っている。
対向車線は、停まっている車の後ろにも少し離れて2台停まっていた。

まだ事故が起きて時間が経っていないようだ。
誘導され通り過ぎざま、横転した車を見るともうひとり人がいて、その人は窓から車内の荷物を出そうとしているようだった。
助けが必要なようには見えなかったので、誘導されるままトンネルを出た。

いったいなにがどうなってそのような格好になってしまったのか。
トンネルを抜けてからもずっと頭をひねっていた。

ほとんど車が通らない走る車はほとんどいない道だった。
数分後対向車がやって来たとき、 夫はパッシングした。
脇道はないので確実にトンネルに向かうはずの車。
距離が離れているので、パッシングされたことを忘れた頃にトンネルに到着する可能性はある。
トンネル内に速度を落とさず突入していったらひどい二次災害を起こしてしまう。
どうか被害がでませんように祈りながら走る。

雨が降り出し、それは雪へと変わった。
暗くなるのが早いと思ったけれど、それは雪雲のせいのようだ。雲の切れ間に見える空はまだほんのり明るい。

19時前、会津柳津の道の駅に到着した。温泉があると選んだ道の駅だったけれど温泉は足湯のみで、しかも19時には終わってしまうものだった。
以前来た時、駐車場はスケートリンクになっていたが、今は濡れているだけ。でも油断禁物。夜半、朝には凍っているかもしれない。

駐車している車はハイエースと、トイレに立ち寄った車だけだった。ハイエースはすでに暗い。人がいるのかどうかも不明で、離れて駐める。

ゆうごはん買ってきたお鮨と野菜と卵と、常備している野菜ジュースでパセ&ポプごはんを作った。
ぱ、ぱせりさん、そこは!!!わたしたちも買ってきた品々と持ってきたカツオのタタキで夕食にする。

食事を終えると、ビールの缶をもってわたしはリアに移動した。
今夜のお伴は「川べにこがらし」
パセ&ポプは居心地いい場所にころころ寝ている。夫の寝る場所はもうない(笑。

夜の過ごし方ししたろはPCを立ちあげていた。
わたしもナビシートに戻って、少しだけ使う。

下郷から西郷の甲子トンネルの開通で那須と会津が近くなった。
しかし、下郷はみんな通り過ぎてしまう、と関係者が話していたことを思い出す。
確かに塔のへつり以外立ち寄れそうなところがない。松戸宿は以前気分を害されるようなことがあって寄りたくない。このことはその関係者も知っていることだったし、松戸宿だけのことではないようだった。
「もてなす」という気持ちを、受け入れる側の、特に年配の住民が持っていないのだそうだ。若い人たちの腕の見せ所かもしれない。
あまり観光地化してほしくない、という我侭な部外者(わたしを含めて)が多いことも確かだろうから、難しいだろうけれど…。

目では字面を追い、頭の中では一日を振り返っていた。

寝る前にトイレに行っておこうと外に出ると駐車場は凍っていた。
相変わらずハイエースに動きはなくひと気もない。

シュラフに潜り込む。
自宅と同じようにホプラは左に潜り込み、わたしに腕枕をせがむ。パセリは夫が寝る場所を陣取って丸まっている。

夫は隙間に入り込むしかない(笑。

シートの隙間、ボディ内側にはフリースブランケットやダウンジャケットで寒さ防止をしてみた。
そのせいか、温度が高かったのか、シュラフ内は暑く、ポプラは何度も息遣いが荒くなって出たり入ったりを繰り返した。
25時半くらいから1時間ごとに目が覚める。
夜中3時半ころ、ハイエースがエンジンをかけていた。寒くなったのだろうか?
頭の上で寝ていたパセリの息が荒くなった。シュラフの外にいるのに息が荒いことが気になった。トイレを我慢しているのだろうか。ドアを開けて見たが「出たい」素振りは見せない。
しばらくして息も落ち着き丸くなって寝はじめた。
ホッとしてわたしたちも眠りについた。

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