1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

北東北 放浪くるま旅 02 秋田

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西仙北SA西仙北SAで、6時過ぎ目が覚めた。
予報どおり、雨が降っている。



朝のパセ&ポプスマートICここはどこ?


スマートICの出口案内が出ているので、そこから一般道へ。
この出口は利用時間は6時から22時という制限がある。
しかもETCの設備がなく、窓口でカードを抜いて手渡す。
不思議、と思ったら、第3セクターである西仙北温泉インター株式会社が管理しているそうだ。

角館駅内陸線駅弁でもあるかな、角館駅に行ってみた。
今日は平日。
登校する女子学生が駅からあふれてきた。わたしにもあんな頃があったなぁ、としばし懐かしむ(笑。
残念ながら駅弁はなかったけれど、となりにの小さな駅を発見した。内陸線の駅。ホームには空色の列車が停車していた。待合室?には所狭しと内陸線の宣伝ポスターや子どもたちが描いたらしい絵が貼られている。最近列車の旅もいいなぁ、と思う。パセ&ポプと楽に乗車できればいいんだけど…。

雨のドライブ角館駅から、やはり車で出発し、そぼ降る雨の中を走る。
点在しているあちこちの家から煙が上がっている。
薪が燃料?
家の脇には、薪がうずたかく積まれている。
最近はひしめき合っている住宅地でも薪ストーブが使われるようになっているけれど、それはやはり迷惑なこと。ストーブのある暮らしには憧れるけれど、街中での薪ストーブ使用は、他人への迷惑を顧みない自己満足のファッションに思えてしまう。だって、ゴミだって個々で燃してはいけない規則の街中ですもん。でも、やはりこういう広い景色の中に立ち上る煙は風情がある。薪と暮らす生活が想像出来てどこかホッとする。地に足がついているって感じかしら。

道の駅「あに」くつろぎかたマタギ発祥の地と言われる阿仁に入った。
閑散としている道の駅「あに」に入って、なめこ汁をいただく。
ポプラは最近ピローに潜り込むことが多い。

暗いトンネル9:55
ナビの画面に、こんなところに小学校?と思える場所に根子小という文字を見つけて、脇道へ。
道脇に「根子と番楽の里」と看板がひっそりと立っている。
対向車が来たらすれ違えないトンネル。途中待避所が2箇所あった。待避所があったとしても、出口の明かりが見えない細いトンネルで、向かいから車のライトが近づいてくるのはかなり恐怖に感じてしまった。

根子細いトンネルを抜けると、目の前が開けて、映画にでもなりそうな集落が眼下に広がった。

ナビでは林道が延びていたのでその道を使って戻ろうとした。が、雨が降っていることもあり、トンネルから戻ることにした。
普通車が出入りできるのはトンネルだけらしい。
ここに集落があることを知られたくなくて、外界との接点は小さく暗くし、ひっそりと佇んでいる雰囲気を感じる場所だった。
たまたま見つけた集落。
勝手な願いかもしれないけれど、観光地化もせずこのまま残して欲しい場所に感じた。
ここ根子はマタギの里でもあるけれど、他のマタギの里とは違うらしい。参考
旅から帰ってからしばらくして「相剋の森 」(熊谷達也氏著)を読んでいたとき、ここ根子の風景が蘇った。

内陸線角館で停まっていた内陸線の列車が橋を通過するところに偶然行きかった。
列車の中からも写真を撮っているらしい。どんよりした空の下、列車からフラッシュが光った。

カヌー出艇ポイント阿仁川。カヌー出艇ポイント。

すぐそばに駅があり、さきほどすれ違った内陸線の列車が停まっていた。

鳥居

田んぼや畑の奥にこんもりとした山。
麓には紅い鳥居がふたつ見えた。

道の駅ふたつい道の駅ふたつい
比内鶏の親子丼と山ウドうどん。
食べているときにどんどん空が青空に。

今夜からキャンプの予定でいるから、この青空にはホッとした。(画像じゃ、厚く曇っている(-“-))

食事を運んでくれた方にスーパーの場所を聞くと、丁寧に何度も教えてくれた。他にはお客さんがいないから、 余裕持って接してもらえるのはありがたい。

買出しそして買出し。
教えてもらったスーパーに間違うことなく到着する。
駐車場に車を停めると、おじさんが話しかけてきた。
数年前から秋田に移住し、趣味の釣りをしているそうだ。
これからわたしたちが向かうくるみ台野営場のこともご存知だった。
「熊、出ますから気を付けて」
何度も言う。
スーパーで買い物して出てきたときも、再び話しかけてきた。
「くるみ台行くのなら、ちょっと足延ばして釣瓶落峠もぜひ行って」。
そして、最後にまた「熊、出ますから」と。

くるみ台へ車に乗り込んで走り出す。
空模様が怪しくなった。
おじさんが何度も言っていた「熊、クマ、くま」をパセ&ポプが聞いたらしい。
くるみ台を拒否し始めた気がする。
近づくにつれ、雨まで降り始めてしまった。

林道は観光の小型バスが通っている。

くるみ台13時。くるみ台野営場に着くと、小型バスと乗用車が数台駐まっていた。
人気の野営場なの!?

車から降りてみると、東屋にカラフルなレインウエアーの人たちが大勢いた。
キャンプではないらしい。
雨が降っていたら東屋を借りようと思っていたのに、まったく入る余地はない。
そして、案内図には張り紙があった。
「ペットと一緒に入らないで」
お決まりの文言、生態系を壊すので山にはペットを連れて行くなとのこと。
この野営場はいいのかどうか不明な書き方だった。
しかし、パセ&ポプといて嫌な思いをするようなことが起きたら楽しくなくなるので、くるみ台はやめることにした。

すたこらさっささて、今回わたしたちはこのくるみ台野営場で3泊する予定で出てきていたので、他の情報をまったく調べてきていない。こんなことはじめて(笑。
なんでこんなにもくるみ台での天泊と思い込んだのだろう。

今夜、どうする?

道の駅?
ほかにキャンプ場はある?

そんなこと頭を巡らせながら今来た道を戻る。すたこらさっさっさ~のさ~♪

菅江真澄の歌碑沼ナビに小さな湖のようなものがあると出てきたので、ハンドルを切り登って行く。
菅江真澄の歌碑が立っていた。

くるみ台から離れたせいか雨は小降りになり、このときにはすっかり止んでいた。
パセ&ポプパワーはすごい(笑。

ぶな森のえさ?行きに見かけた「ぶな森のえさ」
ぶなの森のえさってなんだろうと寄って見る。
バーベキューの炉があり、水道もある。道を渡った向こう側には驚くほどきれいなトイレも完備されていた。小屋もあり中は関係者の休憩所の雰囲気だった。
川に下って行く道にはポップなカヌーが転がっている。
「自由に使ってください」と書かれているが、連絡先もなく、なにを自由に使って良いのやら確認したくても確認することが出来ない。
「えさ」のなぞも残したまま、出発する。
走っていると窓を横切った「ぶな森のえき」。他にもあるらしい。
え、でも、あれ?
もしかして「えさ」じゃなくて「えき」?
ひとつ謎は解けた。というか間違っていただけだった^_^;

い~まは町中いまは里?いったん町まで降り、近くのキャンプ場へ車を走らせる。

調査へ突然現れたのは素波里湖を囲む絶壁の峡谷。
雨に濡れてまた輝いている。
ここは素波里湖を中心としてふるさと自然公園素波里国民休養地になっているらしい。

車を停めて、調査開始。
大きな栗の木の下は、栗がいっぱい落ちていて、パセ&ポプには危険地帯^_^;

今夜のキャンプ地しかし、霧にかすんだ雰囲気もとてもいいので、今晩の宿泊場所ここに決定。

でも、キャンプの受付をする場所がわからない。
奥にレストハウス(レストハウス白神)があり、そこで受付をすることができた。

テントを張らずに車で寝るかもしれませんと言ったら、「もちろん、いいですよ~」とのこと。
キャンプ料金をお支払いして、キャンプ場に戻る。
すでに連泊の予定はなくなったので、放浪の旅。明日も早く出るのだから雨の撤収は避けたい。

パセ&ポプのごはんの準備と自分たちの食事の用意をする。

夜は雨カヌーを載せてもやりたかったこの形。リアゲートを屋根にする。
しかし、日暮れとともに風が吹いてきた。両サイドにオールウェザーブランケットを吊るし、風除けにする。
車内にも風が入るので、3メートル先にある東屋を借りることに。移動すると雨が激しくなって来た。
レインウエアを着込む。ししたろはバイクの嫌な思い出でもあるのか、昔からレインウエアを着るときに不機嫌になる。わたしは、時々しか着られないレインウエアにちょっとわくわくしちゃうんだけどなぁ(^^ゞ
暗闇の中、ランタンに照らされた雨が白く落ちてくる。
ステーキの予定が、切り刻んで、ひと口サイズに。
そしてパセ&ポプごはんからブロッコリー拝借。ステーキとトレードする。
吹き込んでくる雨とともに口に運ぶ。
もちろんしっかりアルコールも。

パセ&ポプは車内でパセ&ポプは車内で夕食にした。
車の中ではカラーも取って、身軽になったパセ&ポプ。今日も食欲旺盛。
おなかが満足したパセリはわたしのバッグにあごのせしてくつろぐ。

車内で明日の予定をなんとなく決め、くるみ台にいたら熊が心配だったろうなぁと思いながら、うつらうつらと夢の中をさまよい始めた。

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