1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

ハッピー・ラッキー・キャンプ&カヌー 02

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いろは坂を登りはじめると両脇でゆらゆら揺れるススキの穂が秋を知らせてくれた。トンネルを抜け、日光の町へと出た。夏休みも終わったからがらがらかと思ったらちらほらと人がいる。



キャンプ場の駐車場にも車がまあまあ多い。でも人影はなし。車を停めて、パセ&ポプを車の中に残し、外に出てからだをのばしたりしていると、ししたろの肩にハチが止まっているのを発見した。大きなハチ。振り払うわけにもいかず、じっと見ているしかない。ハチはししたろの肩から首に向かって歩きはじめた。わたしは車からポイズンリムーバーエクストラクターを出し、片手に持ってうろうろ。おろおろ。
ししたろは意を決して走り出した。「離れててっ」と一言残して…。
数メートル先で、どうやら飛んで行ったハチ。ししたろが恐怖から開放されてなにやら叫ぶ。スズメバチだったらしい。

スズメバチを見かけたら静かにその場を離れるなんて言うけれど、止まられちゃったらどうすればいいの?

キャンプ場に入って行くと、これまた想像以上にテントが立っている。夏休みが終わったばかりの平日。意外とこういうときを狙っている人が多いのかもしれない。でもほとんど人気がないくらい静か。


湖畔は風が強かった。しかも風向がころころ変わる。今回はリビングシェルインナールームなのでできるだけ風は避けたい。
空いていればとそこに立てようと思っていたその場所は風の影響が強かった。場所選びでだんだん険悪な雰囲気になる。風より、わたしたちの方が危険だったかも(笑)。

とにもかくにも、ケンカ勃発もなんとか切り抜け、風を避けて場所を決め、午前中にはいったん落ち着くことが出来た。が、まだカヌーを取ってこなくてはならない。

風が納まるのを待ってカヌーを駐車場に取りに行く。納まるといっても風は吹いていて、向かい風で出航。
凪いでいればひょいっと着けるところなのに、遠い遠い(笑)。サイトに到着するとぐったり。なんでこんなに疲れたんだろうとふと考えたら、朝からまともに食べていないことに気付いた。なーんだ、エネルギー切れだったんだ。
早速、作ってきたものなどでエネルギー補給。


夕方になって重く雲が立ちこめてきた。おかしいなぁ、天気予報と全然ちがう。今にも降りだしそうな空模様に不安を感じる。

不安と言えば、学生の団体さん。15人くらいの団体がいるということだった。昼間は姿も声もなかったので夜はどんなことになるのだろうとちょっと気になっていた。炊事場に人が集まり始め、食事の支度をしている。しかし、おしゃべりの声も静かな雰囲気で奇声をあげたりすることもない。わたしたちは自分たちのシェルでまったりしているとそれぞれのテントに戻るらしい学生たちの話し声が聞こえてきた。
「8時だよ。」
「もう、寝るか~」
笑い声とともにそんな会話だったので、これからが宴会なのかと思ったら、ほんとにそのまま静かになってしまった。聞こえてきた声らしき声はそれだけ。今まで持っていた学生の団体というイメージとは正反対で、おどろくほど。他のサイトやバンガローの人たちも静かなキャンプをする方たちばかりで、ほとんど人気を感じない。星も月も出ていない夜はトイレに行くにも暗く、響くのは秋の虫たちの声。まるで貸切のようだった。

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