3連休で先日偵察してきた河原で野営というのを候補に考えていたけれど、1日目は悪天候だったためルーフキャリア用の脚立探しのために近所のホームセンターをはしごしてしまった。
2日目も午前中は雑用で時間が取られ、午後になってF1を見てしまい、結局家を出たのは15時をまわっているという時間になってしまった。
下り。
左手に夕焼けが広がるというあまり体験しない風景。通常この時間なら上り車線を走っていて、右手に夕景を見ながら帰宅する(笑。
あぁ、北海道に行くときはこんな時間に北に向かっていたかな(懐。
栃木ICまであと2kmくらいの場所を走行車線(3車線の真ん中)で走っていたとき、追越車線を走り抜けてゆく黒いデリカD5を見ていた。
遠く黒D5が消えたとき、ふと左を見ると、真横に軽トラが急接近していた。
あと30cm。
ぶつかってくる!!
きゃーーーーっ!!!
数十センチメートル先の、軽トラに乗っている男性と目が合った。
急ハンドルで左側のタイヤが浮かんだ(気がした)。
軽トラは左後方に消えていった。
危機一髪。
ししたろさんは、わたしの叫んだ声をはじめて聞いたそうだ。わたしもジェットコースター以外で叫んだのは初めてかもしれない。
パセ&ポプは何事もなかったかのように寝ていた。
追越車線にも車は来ているわけで、ほんの少しの移動しか出来ない。
もしししたろさんが軽トラだけを避けようと大きくハンドルを切っていたら、追越車線の車と接触していただろう。
軽トラのせいで大事故になっていたかもしれなかった。
うちの車の後方を走っていた車は、きっと軽トラの急接近を見ていただろうからドキドキしていただろう。
無事で良かった。
少しでも明るいうちに到着したいね、なんて言っていたが、途中買出しをするときにすでにほぼ暗い状況。
ししたろはシャングリラ、わたしとパセ&ポプは車内で寝る予定にしていたけれど、闇の中での設営はやめようということになり、以前も泊まった場所へと向かった。
18時頃到着。予定していた湖の対岸には明かりが灯っている。
行かなくてよかった。先客がいたようだ。
デリカD5になってから1年半。
くるま旅(車中泊)をするようになって出発時間は遅くなっている。
しかし、1泊なのに15時に出るというのは無駄というか、贅沢というか…。
ま、この気楽さが車旅の良い点でもあるんだけどね。
わたしたちも少し車中泊に慣れてきた。
車に手を加えることでどんどん手放せなくなるのだろうということも実感としてわかってきた。
車検が来る前に車を換えるなんてことをしていた昔からすれば考えられないけれど、きっとこのデリカとは長い付き合いをするだろうと最近は思う。
すっかり日は沈んでいるけれど今回も月がとても明るく、月のあかりでセッティングできる。
ガダバウトとミニテーブルを出し、夕餉のはじまり。
パセ&ポプのごはんはプリムスのランチジャグに入れて持ってきている。
ロールアコットは今回ルーフキャリアに載せてきた。
温度はどんどん下がる。息が白い。
パセ&ポプの息も白い。
パセ&ポプはごはんを食べると車の中へ。
今夜も鹿が元気だ。あちこちからキィーンキィーンと響いて来る。
ときどきうまく鳴けない子がいるようだ。練習不足なのかな。
対岸からは焚き火のにおいが漂ってきた。
最近は街中で薪ストーブの煙の臭いが漂ってきて閉口しているけど、こういう場所だと風情もあるしクマ除けのためにもいいかも。
煙だけでなく、声も流れてくる。何を話しているか内容まではわからない。咳払いの音は間近にいるように聞こえてくる。パセ&ポプが吠えたりしたら響くだろうなぁ。
標高1000メートル強のこの場所、5度になった。
月と星の間を戦闘機がちかちかしながら飛んでゆく。
コットの上にシュラフ(ウエスタンマウンテニアリング ヴァーサライト)を広げ潜り込み、空を見上げてみる。
わたしにとっては究極の野営の姿かな。
でも、3分ほどで抜け出した。快適すぎて寝てしまいそうだったから。
そして、起きだしたら、なぜかこけてしまった。
ひざを着いて、手を着いて、左ほほまで地面に…。まるである宗教のお祈りのごとく(-“-)。
そして、小学生のようにひざ小僧をすりむいてしまった。でも服は擦れただけでほとんどわからず。
時々こけるのよね(^^ゞ
足の骨にひび入った事もあるし。
今回はそんなにひどくない。ってひび入っていたときも「大丈夫~」なんて自分で歩いていたら100歩ほどで歩けなくなってしまったのだった(-“-)
なぜか今回出かける前に、ししたろが新しい包帯やガーゼの補給をしてきていた。まさか予知していたの?
捻挫したような左手首は湿布をして包帯を巻く。
右ひざはオロナインを塗りガーゼで押さえ、バンテージングテープで巻いた。
頬には、熱さましシート。
なんだか大怪我したみたいだ。
ししたろさんはコット+シュラフで寝て見ると言う。
わたしとパセ&ポプは車内でシュラフに潜り込んだ。
2時間くらい経っただろうか。
ふと、コットとシュラフの間はフリースブランケットだけだ、と気付いた。
いくら寒冷地仕様のシュラフでもマットはないと冷えるだろう。
起きだして、様子を見にいった。
熟睡している。
クマが傍に来ても気付かないくらいに…。
クマより怖く起こした(苦笑。
コットはルーフキャリアにそのまま載せて、ししたろも車内で寝ることになった。
この湖まで上ってくる道で、走り屋の人たちが爆音を響かせている。
車内は暖かい。
ポプラがシュラフに潜り込んではわたしの脇でハァハァと暑さで悲壮な声を出す。
シュラフから出ればいいのに、出ない。
仕方ないのでシュラフをはいで冷やしてあげる。わたしは寒い。
それが何度も繰り返された。
パセリは自分で場所を換えてコントロールするのが上手なようだ。
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