1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

九州・四国 ぐるっと4221.4kmの旅 07 (キャンプ@熊本県)

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受付16時になる前、ゴンドーシャロレーキャンプ場に到着した。
ここは熊本と大分の県境。
受付で記帳すると、千葉から?とびっくりされた。わたしたちの前の人の記帳を見ると昨日の日付。バイクの人がひとり泊まっていたらしい。今夜は今のところ我が家だけのようだ。
どこでも好きな場所を、と言ってもらえてあちらこちら探索させてもらう。昨日も見た奥さんお薦めの場所がやはりいい。結局そのサイトに、決めさせてもらった。

「お世話になります」と車を出すと、奥さんが追いかけてきて、入り口脇で干していたどっしりとしたシイタケをどうぞ、と渡してくれた。

少しかすんだ地平線には阿蘇山の凹凸が連なっている。
その手前には、緑の絨毯の中を走るやまなみハイウェイ。
そして、その道をミニカーのような車が滑っていく。

設営完了後のパセ&ポプ設営完了くつろぎのひととき

車の位置を決め、カーサイドリビングを設営する。
ロールアコットロールアテーブル、ミニテーブル、と必要最低限の物をセッティング。このパターンは最近お決まりなので、なにも考えることもなくあっという間にリビングが出来上がる。

車で待機しているパセ&ポプも慣れたもの。セッティングできてはじめて「出る」と言う。
パセ&ポプの居場所はコットの上(のはずだけど、かなりの割合で下に降りる)。
そして、お決まりのビール(じゃなくて今日は発泡酒)。

カーサイドから出るお天気もいいし、陽射しも強くないし、カーサイドの中にいるのはもったいないんじゃない?
外にコットとミニテーブル、ガダバウトを出した。
キャンプ場内の管理棟や建造物、外灯以外で、目の前に広がる光景にある人工物は、遠くのやまなみハイウェイを走っている車だけ。

眺望家やビルやその他建造物で人のいる気配をいつも感じていると、この景色の中に人が暮らしている様子を感じられない。

人の気配を感じないことに恐怖を感じることはままある。
管理人さんのいるキャンプ場でも、孤独感を感じる場所もある。でも、ここはまったく恐怖も孤独も感じなかった。

やっぱりキャンプっていいなぁ、と思う。誰もいない展望台や、ホテルの窓や、公園などから同じ光景が見られたとしても、それとは違う。腰をどっしりと落ち着けて、景色と一体になれる時間と余裕。上げ膳据え膳じゃないことに、至福を感じる。そして、感謝する。

ビール(じゃなくて発泡酒)で身体の内側からも気分がよくなると、幸せ度は何倍にもなってくる。

自前展望台バカとなんとやらは、でさらに高い所を求めて車の上に乗る人がいた。
そそのかされて、わたしまでキャリアの上に乗る。

2メートルほど視線が高くなるだけで、景色は変わる。
昔、「わたしこのまま飛べそう」って思ったことが脳裏に蘇る。L.A.のグリフィス展望台によく夜景を見に行った。そのときいつも、碁盤の目のようにきらきら輝いている街灯や車のライトの上をティンカーベルのように飛べるような気がしていた。あの頃は、都会が好きだった。というか、非人工的なものの良さを知らなかった。若かったのね。

ルーフキャリアやラダーを装着したのはこういう時のためではなかったけれど、写真撮影のためにルーフキャリアを付ける人の気持が良くわかった。

パセ&ポプも堪能中パセ&ポプもコットの上から、この景色堪能してる?

はしゃぐパセ&ポプそれぞれ自前展望台からおりて、地面に足を着ける。
パセ&ポプは、景色より、地面でじゃれている方が好きらしい。

シャンパン毎年誕生日にレクサスから届くシャンパン、今年ももらったので持ってきた。
しかし、半分、カーサイドや九州の地面を濡らすことになった。家で開けなくて良かった(^^ゞ
シャンパンを飲みながら、阿蘇山と広がる高原を眺めて、足湯をする。なんという贅沢。
足湯最高今回はSEATTLE SPORTSのバケットの代わりにバックシンクを試してみた。
楽だけど、足首の上までお湯が来ないのであまりお湯の恩恵にあずかれない。
やっぱりこれまで通りバケットの方がいい、とバケットに変更。気を抜くと倒れてしまうけれど、断然バケットの方が気持ちいい。

お日様が沈んでいく空がうっすらとピンクがかってきて、空気がひんやりと冷たくなってきた。

カーサイドリビングの中に入ろう。

コットの上に収納袋に入れたシュラフをおくと、待ってました!とふかふかシュラフにばふっと飛び乗り、転寝をするパセ&ポプ。

阿蘇の夜は冷えた買出しをしたスーパーで特売になっていた四川鍋用出汁。野菜やいただいたシイタケを入れてメインは四川鍋にする。
冷えてきた夜にはぴったりだった。
夜の静かな宴シュラフをパセリが独り占めしてしまったので、ホプラにはピローの上に丸くなる。
パセ&ポプのごはんは、大事に大事に自宅で作って冷凍したまま持ってきているごはんに現地の野菜やお魚をトッピング。

夜の到来とともに温度はどんどん下がって、一枚一枚着込んでいく。ネックウォーマーもニット帽も、最後に放り込んでおいてよかった。
パセ&ポプは車の中のシュラフにくるまってぬくぬくと寝ている。
雲の切れ間から、月も顔を出した。星の姿もちらちら見える。

明るいときにはわからなかった人のいる場所、人工物があるようだ。
ちらちらと、何箇所かに明かりが灯っている。

どこからか水の流れる音がする。草をなでる風の音も聞こえる。
テントで寝ていれば、きっとそんな音が子守唄。

最近、テントで寝てないなぁ、と思いながら今夜も車の中のシュラフに潜り込む。

4月29日のだいたいのルート 本日のおおよそのルート。

のんびりドライブで200km弱。

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