車の屋根を雨が叩いていた。
「雨だ…」
しとしとなんてかわいいものじゃない。
じゃんじゃんばりばり降っている音がする。
あちゃーっ。
キャンピングカーからは土砂降りの中犬さんの散歩をしていた。
とりあえず、昨日買ったちい坊なるチーカマでも食べましょうとひと口ずつ食べる。
しかし雨は降っている。
パセ&ポプも覚悟を決めて外に出ますか?
レインウエアを出して準備をしていると…。
なんといきなり雨が小降りに…
というか降っていないっ!!
オドロキモモノキサンショノキ!
地面はさすがに濡れているけれど、雨が上がったのはラッキーこの上ない。
パセ&ポプと海を眺めていると青空まで見えてきた。
この道の駅ではほんとにスペースがないので移動することにする。
休憩所のようなところでパセ&ポプのごはん。
太陽も時々顔出す。
小野川原湖は想像以上に大きな湖だった。
立ち寄った場所が悪かったのか、カヌーを出したいような魅力が感じられず。
結構楽しみにしていただけに残念。
今回は来る予定でもなかったし…(^^ゞ
もう少し余裕があるときに、ゆっくりと探検してみましょう。
小川原湖で獲れたエビ。
山葡萄
山芋コロッケ
山芋サラダ
納豆いなり(おにぎりやオムライスなど、お米はみんなうるち米)
せんべい握り(最中みたいだった)
野菜はどれも新鮮でお安く、にんにくなど歓声をあげてしまうほど。
青森産のにんにくって1個で300円は軽くしますよね?
それが中国産のような値段の3個で150円ですよ!!
思わず大量買いしようかと思いましたが6個にしておきました。
そして、道の駅脇にあった池では、 鯉がいて、またまたポプラは釘付けになっていた。
あれ? ムーンライト? もしかして緑色のモノポールテント?
テントサーカスは、初めて見た。近くに行ったらきっと巨大なのだろう。やっぱりHEXとか小川のPilz15の巨大版って感じ? パセ&ポプには広くて快適かもしれない。あぁ、でもインナールームがないとダメね(笑。
太平洋を見てみよう。
細い道を入り込んで行くと、道端でくつろいでいたサーファーの人たちが…。
カヌーにぎょっとしていたよう。
今度はホーマックに立ち寄り。
キャリアの増し締め用スパナを購入。
通路から通路までの長い棚にずらーっと長靴が並んでいる。その種類と数に驚いた。
最近地方のお店に入ってもチェーン店が多くて、ほとんど変化がなく面白くないけれど、こういう細かな(?)点は違うわね。
国道45号線ではいちばん高い海抜330m地点を通過。
ちらっと降った雨の後、虹が架かった。
浄土が浜。
パセ&ポプともあの浜を歩きたい、と思って立ち寄ったけれど、展望台までも500m、往復30分と知り、そそくさと立ち去るわたしたち。
もうちょっと早く到着していればねぇ。今夜の宿泊地を探さなきゃ行けないから。
それにしても、そんな遠かったかしら???
わたしの記憶はてんで当てにならないことをここでも知る。
もう暗くなり始めている。みやこ辺りでもキャンプ場を探した。
誰もいないくて困ったキャンプ場。
公園自体を閉めてしまう公園内にあるキャンプ場というのにも行ってみた。入って行って、公園がしまるということがわかったのだけど…。もうすでに辺りも暗く、木々の陰で一層暗い公園の開いている門から入っていくと、後ろからあわてて追いかけて着いてくるような車があった。追いかけられるなんてこの暗い淋しげな公園の中で少々気味が悪い気もする。キャンプ場と書かれた場所の前まで行って車から降りると、後ろに着いてきた車からおじさんが「閉めますからっ」と語気荒く言い放った。気味ではなく気分が悪くなった。「キャンプ場はどうなんですか?」と聞くと「やってない。もう閉めるからっ」と仕事を増やすなと言いたげな口調、さっさと帰れという顔つき。営業していないなら表に書いておけばいいでしょう? お互いに時間の無駄をしてしまったじゃないの。追い立てられるようにして公園を出ると、単細胞のわたしはどちらかと言えば好きな部類だった宮古がつるべ落としのごとくするするすると落ちて行き砕け散りそうになった。
なんとか寸で止め、次の候補地へ向かう。
キャンプ場の案内に従って、入り口まで行くと、その入り口には大きな赤い文字で「ペットお断り」と書かれていた。
下に小さく「営業中」という看板も掛かっていたけれど、その何倍もの大きな断りの看板。
さきほど寸止めしたつるべは粉々に砕け、破片が飛び散った。
「こちらこそお断り」と車をUターンさせる。
看板の向こうには、こちらの様子を伺う目つきの悪い男性の姿があった。伊豆のペット歓迎キャンプ場と謳うペット嫌いの管理人を思い出す。
まぁ、ここは「お断り」と言っているのだからまだ伊豆のペットで一儲けを考えているだけの管理人よりはいいのかな。
車内はどんよりとした空気が入り込んできそうになっていた。
道の駅やまだにも行ってみる。
国道近すぎて没。
もう暗い。
これ以上探してもきっとろくなところはない。
みやこに戻ろう。
道の駅みやこは風が強かった。
風を遮る場所を選んで車を駐める。
売店で大きなカツオを一柵買う。
切ってもらえないかと頼んだけれど、切ってもらえなかった。これまではたいていの所で快く切ってくれたのになぁ。ちょっと残念。それにしても、つっけんどんな態度はこの辺り特有のものなのかしら? これが普通で、つっけんどんと感じる方が間違いなのかしら???
持ち運んでいた大きななめこでお味噌汁も作lり、冷めないようにランチジャグやサーモスに入れておく。
隣に軽のキャンピングカーが停まった。
見れば同じ野田ナンバー。しかも、同じ松戸から来ている方たちだった。
カツオはししたろが捌いてくれた。
その大きさにびびってしまったけれど、パセ&ポプとわたしたちみんなで食べても残るかと思ったけれど、おいしくてあっという間にぺろっとなくなってしまった。
バイクが爆音を響かせてやってきた。
トイレの前で陣取っている。
トイレ使えないじゃん。
キャンピングカーが2台。軽キャンが1台。そして、わたしたち。
数十分するとパトカーがやってきた。
誰かが通報したらしい。
数分立ち話をした様子でパトカーは帰って行った。
数十分後、バイクはまた爆音を響かせて去って行った。
集まるならトイレの前は避けてくださいな。
静かになったはずのみちの駅。
漁船が夜中ずっとがたんごとんと音を立てていた。
明日1日で帰らなくちゃ。
今夜こんなところにいるのに…
大きな音も平気になっている今日この頃の車中泊生活。
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