出発前日の5月2日、どこに行くかまだ迷っていた。
長年わたしが再訪したいと願っていた隠岐、ここが最有力候補だった。しかし、数日前に隠岐の観光キャンペーンの様子をたまたまテレビで見てしまった。
これが迷いの始まり。
わたしが以前行ったときの印象と長年温めていたイメージはガラガラとくずれていた。
どこへ行こうか。
雪の回廊も通りたいけど、それならもっと短い休みのときでもいい。
四国は…カナディアンを載せてリヤハッチをまっすぐあげられる状態にまだできていないので、パスだよねぇ。
北海道は…まぁまた今度にしよう。四国と同様の理由で今回はなし。
と、悩んだ挙句、隠岐には行かないけれど山陰の日本海を見ようということに。
2泊くらいはテント張ってししたろは釣り、わたしは読書三昧ののんびりキャンプもしようというアバウトな計画が立った。
つまり、北、もしくは雪のある場所には行かない、ということだけは決定したので、履いたままでいたスタッドレスを交換することにした。
ディーラーに連絡をすると、なんと金曜日だと言うのにお休みだった!
休みだとしてもカレンダー通りくらいだろうと思っていたら、三菱自動車には長いゴールデンウィーク休暇があるそうだ。驚いた。長期休暇の連絡もなかったし、三菱にはずいぶん驚かされている(苦笑。 仕方ないので、近くのドライバースタンドに行って交換してもらった。
そして当日の3日午後になって準備を始める。
準備ってなんだろってくらいだけど。
寒かったときのことを考えて、ししたろはクラウドベイルのダウン、わたしは着古したダスパーカーをデリカD5のシートの下に詰め込んだ。
もう5月だしそんなに寒くないはず、とは思いながらも、いったん降ろしたエアダウンブランケットやセイラスのネックウォーマーも入れた。
暑かった場合のことは驚くほど考えていなかった。
いつものように3列目に冬用のシュラフとコンプレッシブピローを敷き詰め、2列目にパセ&ポプが座れる/眠れるようにする。
クーラーバッグの小さい11リットルにはビールとパセ&ポプのチーズ、要冷蔵の調味料や冷蔵庫にあった黒はんぺんを入れた。それだけ。大きいほうのクーラーバッグ18Lにこの小さいクーラーバッグを入れる。必要なときにクーラーバッグを別にして使えるのと使わないときに保温効果を高めるため。
そして着替え、お風呂セット(ナチュロンやパックタオル)、本を詰め込んだ。
車に常備しているモジュラーホウラーのキューブ赤に入れている非常用食料の点検と補充、同じくキューブ黄緑に入れてあるクッカーやストーブもチェックしてガスなども補充した。
水はプラティパスに3リットル、グリップボトルにも水を入れる。このグリップボトルの水は我が家にとってはとても重宝な水道もどき。キャンプのときも車中泊のときも、微妙な水量調整が出来て水を無駄にすることもなく、この使い方を見出してから本来の使い方ではないけれど手放せなくなっている。
そうそう、車に常備している以外のテーブルやチェア、
シャングリラ3やパセ&ポプのPFD、
野鳥の長靴なども念のため入れた。
今回の車内の準備はこの程度。
次に家の中の準備。
家の観葉植物たちは明かりのとれる場所へ移した。
今のこの時期ならできるけれど、夏になるとこの方法では難しい。植物もお留守番してもらうには暑い時期は避けないとね。
外に出せる植物は外に出すけれど…。
戸締りをし、内外の準備は完了した(笑。
夕食も済ませ、お風呂にも入って、車中泊のノンキさからまた暗く静かな夜になって、お気楽な旅に出発することにした。
出てすぐ、ワンブロック先の交差点にパトカーが停まっていた。そして、バイクに乗った警官が動いていた。
このところ出かけるときなにかしら不穏な状況に遭遇している気がする。このとき何があったのかはわからないけれど…。
四ツ木から首都高に乗った。
未だに首都高をぐるぐるまわる輩はいるのかしらねぇ?なんて話していたら、なにを勘違いしたのか道を間違えわたしたちも首都高を半周ぐるりとすることになってしまった(苦笑。
この先の大きな間違いを暗示していたのかもしれない。
* * *
日付が変わり、26時過ぎ霧の立ち込めている鮎沢PAで休むことにした。
エンジンを切った車内はすぐに暑くなった。
パセ&ポプがはぁはぁ言って車内をうろうろしている。窓やドアを開け空気を入れ替えたりするけれど、暑い。
我が家のD5は不必要と思える怪しげなイルミネーションライトは消しているので、ほぼ真っ暗。
初期設定では青白くあちこちが光っている(笑。
こんなに暑くなるなんて、予想をはるかに裏切られた。
この時期はもう夏の用意も必要だった。
ひんやりさらさらのバイヤブランケットやクールマットはこの時期にはもう必需品として載せて置かなければ、とメモをする。
パセリは1列目と2列目の間のカーテンの隙間から1列目に顔を出し、1列目が涼しいことを発見したらしい。そして運転席に移動し丸くなってしまった。
そこで寝てもいいけど…。
でも間違ってハンドルに手をかけたりしたら、夜中にクラクションが鳴り響く…。
これまで他の車で起きたそんな様子を何度か見かけてきた。
パセリをまた暑い2-3列目に呼ぶ。
28時30分 ししたろも目がさえてしまったらしく、移動することになった。
前々から考えてはいたけれど実行していなかった2列目を倒したままの移動。
パセ&ポプは3列目のシートからのシートベルトをする。
いざというとき、3列目からはずすのが手間取りそうだという理由から3列目に固定するのを避けていたのだけど、試してみることにした。
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