13時過ぎ、目的地としていた千枚田に到着したらしい。
以前訪れたことのある日本海に面した輪島の棚田とも、山の中点在する十日町とも違う、千葉らしいこじんまりとした棚田だった。
下から見上げる棚田は稲の刈り取りも終わってすっきりとしている。
黄金に輝いていただろう稲穂の代わり、そしてまだ紅葉で染まらない静かな里山に曼珠沙華がところどころ赤の彩を添えていた。
三脚を立て写真を撮っている人がいるくらいで人の姿はほとんどないようにみえる。
以前なにかの情報で駐車場や施設があることを知っていた。
もっと上に移動する。
駐車場が現れた。観光バスが2台駐まっている。乗用車も数台駐まっていた。
そんな観光地になっているのか、と驚いてしまう。観光バスはここ以外どこを案内してくれるのだろう。
一台は駐車場に停めて、室内掃除をしていた。お客さんはどこにいるのか不明。
駐めるスペースはあったので、車を駐め、車内でランチ。
トイレなどはここにもあるようだ。でも、食事を提供してくれる施設はなさそう。というかなくていい。
千枚田を眺められる場所にベンチとテーブルも作られている。
必要最低限の提供物で、景色との違和感もなくここに関わっている方たちがここを本当の意味で大切にしているように思えた。
棚田倶楽部の施設は今日貸切だったのでトイレ以外は利用出来なかった。
棚田保存というだけでなくこの地域が存続するために、訪れたわたしたちがこの景色で和ませていただいた御礼として小さな寄付でも出来たらと思った。トイレ利用料でもいいし…。
棚田倶楽部は鴨川市の所有で、NPO法人大山千枚田保存会が運営しているらしい。細かいことはわからない。
その姿が見られるときは、人の数も多いのかな。
その風景を想像しながら、のんびりとする。
しかし、昨日の涼しさはどこへ?という夏の暑さが舞い戻っていて、パセ&ポプは少し歩いただけではぁはぁ言ってしまう。
電柱にさりげなく書かれている文言。
「狩猟に気をつけてください」
あたふたと車に戻って、出発する。
パセ&ポプ、今日は9月下旬とは思えないほど暑かったね。
今晩のごはんには、新鮮なカツオのアラを圧力鍋で煮てあげるよ~。
(おわり)
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