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福島 ふらふら車中泊 02

6時には起床。
さわやかな青空が広がっている。

この道の駅は車中泊の人たちが多い。
明るくなって気付かなかった車が見えるようになったのか、夜中に増えたのかはわからないけれど、
キャンピングカーやワンボックスなどはもちろん、ワゴンやセダンもいる。

トイレに向かうスウェット上下の親子連れ。
大きなバスのような車から裸足にサンダルでトイレに向かう親父さん風の男性。
キャンカーから降りた奥様は、まるで家のベッドから降りた状態の寝ぼけた様子で、スウェット姿に、頭をぼりぼりかき、腰が痛いらしく腰をとんとんと叩くと、いきなりウエストをひねって右足を上げエイヤっと身体を左にねじった。今度は逆側にエイヤっ。も一度左に。そして、大きく両腕を伸ばして、また頭をぼりぼりかいてトイレに向かっていった。


ここは外。

道の駅での車中泊はこれまでも何度かしているけれど、この風景は初めてだった。

車中泊組が多いところではこんな感じが普通なのだろうか。
でも、車中泊のイメージがこんな風だったら、大きな声で車中泊しているの、と言えない気分。

先日ニュースで、殺人事件の犯人と被害者は事件前数日は車上生活をしていた、と報じていた。
すかさず我が家で出た会話。
ポプラ「うちもちゃじょーしぇいかつでつよね?」
パセリ「ときどきね」
ししたろ&わたし「(・.・;)」

駐車場の端のほうで、小さな車から年配のご夫婦と柴犬より大きな犬さんが降りてきた。

外にさらしてもまぁ許してもらえるだろう顔になるまで車にいたわたしは、窓越しに外の様子を眺める。
そのご夫婦も、ご主人が食事する場を作り、奥様が車をベッドから犬さんのシートへと整えているようだった。

うちの前の車ゴルフワゴンよりもずっと小さな車。すごいなぁと尊敬し、車中泊組もいろいろなのよね、とホッとした。

我が家は、となりの牧場から漂う香りに閉口して、この道の駅ではゆっくり食事をするのはやめて、パセ&ポプのごはんを昨晩の残りなどで作り、わたしたちはとりあえず、買っておいたおにぎりを車の中で頬張った。

今回唯一の目的地へ向かう。
でも別に時間に制約はないし、行かなくてはいけない場所でもない。

ひたすら自由な下道の旅。
久しぶりのこの旅の仕方。

小さな集落を抜けている道にお邪魔する。
メインルートではない。

『不審車両を見かけたら、ナンバーを控えよう!』

そんな看板が出ていた。

あぁ、不審車両、それはわたしたちです。

「不審車、通ります」それが今回のわたしたちの口からよく出た言葉だった。

稲刈り作業中のおじさん、道の端で歩く足を止めて腰を伸ばすおばあさん。
こちらを眺めるまなざしには「不審」が混じっているだろうな、と思う。
頭を軽く下げて、「失礼します」と伝えた(つもり)。

目的の町へ行くのに、道を間違えてしまってUターンをする場所を探した。
ちょうど良さそうな場所、と車を入れると、そこは駅だった。

無人。

ホームに入ってみる。
観光地でもなく、生活の場の駅。
1時間に1本の時刻表が出ていた。

駅のスペースのおかげでUターンをして目的の町へ向かう。
目的の町は、以前も通っている町で、通りかかったとき気になっていた場所だった。

さきほどの駅より大きな駅。ちょうど電車がいたので寄ってみたが、出発したところだった。
改札口から男性ひとり、女性ひとり、母親と女の子と3組の人たちが出てきた。
母娘は駅前にいた一台のタクシーに乗り込んで、走っていった。家に帰るという感じではない。連休で母親の実家に行くのだろうか。駅から出てくる人たちがあまりに少ないので、それぞれに焦点が合ってしまって勝手なストーリーを考えたくなってしまう。

さ、目的を果たすべく、移動しよう。

目的完了後、町のお弁当屋さんでししたろさんはから揚げ弁当を購入し、わたしはコンビニでおうどんを買った。

ししたろさんの提案で、キャンプが出来ると聞いていた公立公園Jに向かう。
ナビで案内をさせると、ポイントがありすぎると言われてしまった。
どうも巨大な施設らしい。
到着すると、閑散としていた。
だだっ広い敷地。余裕ありすぎな駐車場。がらーんと広いスペースに駐まっている車は2-3台。
まだ拡張工事をしている様子で、無駄な事業だと誰が見たって思うだろう。
キャンプでもできたら、無駄とは言わなかったかも知れないけれど(笑。
なんとデイキャンしかできなくなっていた。管理人さん曰く、「キャンプ場ではない」らしい。ネットによるとテント張っている人もいるけれど、それはどういうことなのか。キャンプ場ではないけれどテントを張っていいのか、キャンプ場ではないのに無許可でテントを張っているのか、今のところ確認がとれていない。

駐車場の端っこに車を停めて、一番近いベンチで昼食をとることにした。トイレは遥かかなた。駐車場には管理人の受付棟があるのに、トイレはない。わたしたちがいる時、管理人さんが車で通行禁止の道を開けてトイレ方面に行っていたのは、やはりトイレまで遠いからだろうと想像した。

わたしたちの車の斜め前に1台の乗用車が停まった。だだっ広い駐車場だけれど、施設を利用しようとすると端っこになる。その車から5-6人の男女がぞろぞろと降りてきた。
この公園には切り開かれた山の途中にバーベキュー広場がある。車から降りた彼らは山を見上げて「えーっ!?」と声を上げていた。
それでも大きな荷物をえっちらほっちら抱えて登ってゆく。

わたしたちが食事を終えて、パセ&ポプと散歩がてら山を登っていくと、「かんぱーい♪」と声が山から転がってきた。
運転手さん、飲んでいないよね???(苦笑)

赤組がんばれっ
でつけど、こんがりがりまちた


この公園は宿泊地には向かない。駐車場には夜中につけただろうタイヤの痕跡がいくつも出来ていて、静かな夜を過ごせる環境ではないと伝えている。
今夜の宿泊場所を探しながらうろうろと移動することにした。
そう、いつの間にかもう一泊することに…(笑。

ナビの案内したルートをはずれて林道へと入ってみる。
最近ナビも学習したのか、最初から林道を案内することがある。前車ゴルフワゴンだったら絶対イケナイような道を平気で表示するから怖い。

この道は、ナビが案内した道ではないけれど。
がたがた道はパセ&ポプそれぞれ対策を練っているらしい。

石切り場が両側にあるから作業車用の道なのだろうか。
こんなに間近で採石現場を見たのははじめてだった。白系花崗岩で墓石になるらしい。

ナビの元の案内ルートに合流した。
舗装された道を登っていくと、牛や馬が放牧されている牧場が広がった。

2メートルほど先にいる牛がこちらをじっと見つめている。
パセリが覗くので窓を開けたら、腰が引けた。へっぱり腰(笑。
ポプラもなに?とやってきたけれど、車の中とか柵があると強気満々なのよね。
平気で吠えまくる。
柵がないとこわいとすぐ影に隠れたり抱っこをせがむくせに…。

しかし、この牧場があるということは、まさかここも芳しい香りが漂っているのだろうか。
また外で食事が出来ない場所なのだろうか。

不安が募る…。



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