1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

奥会津・銀世界 02

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6時半に目が覚めた。
これまでになく快適な睡眠だった。
適度な温度だったようで、パセ&ポプもほとんどシュラフから出たり入ったりもせず、移動もしなかったので、わたしはほぼ目覚めることなく朝を迎えることができた。

パセ&ポプに昨日温めておいたごはんをあげて、のんびりと出発準備をする。
がらがらのトイレで、ちらっとベイビーと入れるトイレを覗くと、そこにはお湯の出る蛇口があった。一般人(?)用の手を洗う場所は冷たい水のみ。まあ、赤ちゃんのために必要というのもわかるけど、と身障者用のトイレも覗いて見ると、やはりあった! 知らなかったわ、こんな差別があったなんて(笑。

PAにはミニシュナの像もある。
と思ったら春駒らしい(笑い。

7時過ぎると、ボードや板を載せてPAに入ってくる車が増えてきた。
7時半にわたしたちも出発する。

携帯は圏外に突入。

猪苗代磐梯高原ICで降りて、猪苗代湖湖畔を進む。マイナス5度になっている。

猪苗代湖に白鳥が気持ち悪いほどいて、恐れおののいてしまった。なにものもあまり多すぎるのは、恐怖になる。

湖の端は凍っている。
確かこの先にはセブンイレブンはなかったはず、と見つけたところで入った。
この先の只見では食事するところも買うところもあまりなかった、とわたしのあまりあてにならない頭は記憶していた。
遅くなってしまった年賀状を持ってきてしまっていたのでポストに投函。2日の消印が押された賀状が7日に届けられたから、いったいいつ着いたかかなり心配。(レポのアップはもっと遅くなったので付け足し。6日に出されたものが16日に届いた賀状もあった(・.・;))

昔々、アメリカのとある辺鄙な町(今はかなり有名な観光地になっている)のポストに投函したとき、ポストの口の中に大量の郵便物が詰め込まれていたので投函後にすごく心配になったことがある。返事をもらうようなものでもなかったし確認もせずに年月も経ってしまってけれど、あれは無事配達されたのだろうか。

ひたすら平原が続いたはるか向こうにそびえる鳥帽子山や飯盛山は、舞台化粧の白塗りのように真っ白になっている。

道の駅柳津が現れた。トイレも最後かもしれない、と寄ることにした。
車から降りると、駐車スペースはつるつるのスケートリンク。
きっとトイレは暖房されて暖かいだろう、と勝手な淡い期待でダウンも羽織らずに行くと、なんということかトイレ内のフロアは凍ってもいないのにツルツルすべる。「滑るのでご注意ください」と書かれているけれど、昨日今日出来た建物ではないはず。なにかシートを敷くなどの対策まったくせず、注意を促すだけなんて~(嘆。その前にそんなフロアを作る建築家に問題ありかな。とにかく、つるつるのスケートリンクをなんとかクリアして、ほっとできると思ったトイレはつるつるなだけではなく暖房も入っていなかった。
便座は温かいだろうという期待も裏切られ、トイレの壁1枚を隔てた外では雪下ろしをしていて壁にシャベルが当たる音が響き、もうなんだか落ち着かないッたらありゃしない(苦笑。

10時、前から訪れたかった沼沢湖を見ていくことにした。
これまで見ていた写真では夏のものばかりだったので雪景色は新鮮だった。
妖精美術館も春までは閉鎖されている。
それでも夢見ていた銀世界がここにはあった。


只見の雪景色に感嘆の声をあげながらも進んでいくと、次から次に出てくるセブンイレブン。
まさかそんなに続々と新店舗オープンするとは考えにくいので、記憶違いなのか、目に入っていなかったのか、とにかくあまりわたしの情報は当てにならないならない、ということを再確認するはめになった。

道路はどこもかしこも除雪され、タイヤが雪の上を走ることがほとんどなく、ちょっと拍子抜けしてしまうくらい。豪雪地帯というイメージもわたしが勝手に作ったイメージだったのか、と自分自身が信用できなくなってきた。

ただ、家々の屋根の上には厚く雪が積っているのは間違いない。
電柱もほぼ帽子をかぶっている。

通りかかったガソリンスタンドを横目で見ると、除雪車がガソリンを入れていた。
そんな光景は始めてだった。
「普通」、「通常」なんて自分にインプットしていることが、こんなところでも違う、ということを知る。


道は除雪が行き届いていて、想像していた銀世界ははるか遠くの山の中に見える。



ずっと雪景色の中を走っていると、なんだか変な感じになってきた。
なにがどう「変」なのかわからないけれど、ふたりとも「変な感じ」になってしまった。
このままずうっと雪景色の中にいたら、おかしくなりそうな感じ。
コントラストが強いから山の姿かたちがはっきりしすぎで、険しく感じるからか、遠近感がおかしくなるのかよくわからないけれど、これまで見たことのある雪景色とはどこか違っていた。
夢見ていた銀世界の只見は、想像以上の世界。
暮らすことは出来ないってことは想像していたけれど…

以前放浪の春 11~只見~」「でも寄った只見の駅に行ってみる。

改札口はなくなっていた。
そのまま線路まで行けてしまう。

駅舎の中に、駅員らしき人がふたり。
帰宅してしばらくしてから、テレビで只見線の雪の中での運行の大変さが放送されていた。夜雪が降る中走っていると前方が見えなくなり車掌とふたりで暗闇をじっと見つめながら進んで行く。無事に終点の駅に到着して真っ白なホーム、真っ白な線路を渡って駅舎に入っていく姿が印象に残っている。



駅前でパセ&ポプを少し遊ばせる。
駅前ですよ。駅前で遊ぶなんてこと考えられませんよね。でも遊べたの(^^)/



小さな雪山ではしゃぐわたしたち(笑。



289号を走っているのも飽きたので、伊南川をはさんだ道も試してみようと車を向ける。民家もあるので除雪されているようだ。でもその先に道が見えないといぶかしげなししたろさん。
すぐに道は終わった。

どこが道なのかまったく不明。

来た道をバックし、Uターンして橋を渡る。

冬の只見に来て発見した。
国道しか通れない。
わき道はない。
ちょっと停車して景色を楽めるようなスペースもない。
集落のまたメインの場所は除雪だけではなく雪は流されている。

そうなると、あっという間に進んでしまうわけで、只見はあっけなく通り抜けてしまった。

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