1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

宝篋山 常願寺コース 03

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20分ほど休憩して、珍しく家族写真撮ったりして、下山。

下りは山口1コース歩く歩くパセ&ポプすたすた歩く

山頂から降りる山口コース(1)のルートはふたつあったらしい。ひとつは0.7km、わたしたちが下って来たのは0.4kmの細い道だった。上りで使っていたらパッと見どこが道かよくわからないかも。
山口コース(1)はどこにも嫌な場所がないくらい、明るく快適なルート。
眺望もよく、パセ&ポプもさくさく歩ける。
途中数カ所水はけが悪くどろんこの場所があったけれど、パセ&ポプもねちょねちょしながら自分の足で歩いた。こういうとき、パセ&ポプもちゃんと自分でルートを選んでいる。山頂から30分ほどで先日Uターンした宝篋名水に到着した。ここからはもう知っている道だから安心だ。
パセ&ポプもあちこちの匂いを嗅いでわかっているみたい。

沢を渡る 前回はパセリは行きも帰りも抱っこして渡った沢。今回はもう自力で渡る。
パセリと夫が沢を渡っているときに、前方から10歳くらいの男の子がものすごい勢いで走って来た。山のこういう場所では不釣り合いな街での格好。しかも、ひとり。
幻でも見てしまったのかと目をこすりたくなる。
夫とパセリが渡りきったとき、その男の子は夫の横を走り抜けようとした。
夫は驚いて、声をかけた。
「この時間から登るの?」
無視する子ども。
「ちょっと、これから登るのか〜?」
まったく聞こえてないかのように無視。
なんだろう、この子、変。と思っていたらカーブで隠れていた向こう側から家族らしい人の姿が現れた。
父親と男の子の姉と思われる女の子が歩いてくる。
女の子も街の格好のまま。父親らしき人はザックを背負っていた。
「これからですか? お気をつけて」と挨拶をしてすれ違う。
すでに2時を過ぎている。

杉林から雑木林枯れ葉に覆われた道は先日の雨のときに川になったようで、枯れ葉の山が両端にこんもりと連なっている。
そんな枯れ葉の山に顔を突っ込むポプラ。

明るい雑木林を抜けると今度は杉林。
またパセ&ポプに杉の枯れ枝がいくつもくっつく。

このところずっと全国ツアーのUST配信の追っかけをしている坂本龍一氏&大貫妙子さんの唄を口ずさみながら、ポプラと、前を行く夫とパセリを追う。

麓舗装路に出ると、パセ&ポプから杉枝や種を取る。
いがいがの種を取るには軍手が威力を発揮した。
山頂付近からずっと聞こえていた犬の声が近くなった。麓のお宅にいる犬の声だったようだ。
庭先にいたおじさんに挨拶すると、山では離したのかい?とパセ&ポプのことを訊かれた。
「いえいえ、うちはずっとリードをつけてます」と言うと、
「ありゃ、せっかくなんだから自由にしてあげなくちゃあ」と言われてしまった。
わたしたちは怖くてノーリードには出来ないのです。一種の分離不安かな。

国道を探せさてここからは平地をひたすら歩きます。
いったいどれくらい距離があるのか、どれくらい時間がかかるのかまったく情報がない。
夫がガーミンでだいたいの位置を確認したものの、距離が出ず、しかも田んぼの中の道は表示されなかった。では、と取り出したのはiPodとBF-01B。
しかし、ネットにつながらないと地図が表示されない。safariも接続できない。ああでもこうでもない、と歩きながらずっとiPodと格闘する。よく携帯を見ながら歩いている人がいて、いったいなにをそんにやっているのだろうと思っていたが、今の私はそんな感じ。なにをやってもつながらないのでiPodを再起動してみた。
やっとつながった! が、もう用はなかった。目の前に国道が見えている。

国道をてくてくびゅんびゅんと飛ばす車の脇をてくてくと歩いて行く。
パセ&ポプの歩きは相変わらず早く、まったくペースが落ちない。
しかしやはりこういう車の往来が激しいところを歩くのはよくない。目がごろごろと痛くなってしまった。
日が傾き宝篋山が赤く染まかけた15時50分、小田休憩所に到着した。

到着〜帰路山口コースの駐車場から小田休憩所まで約1時間だった。
すごいな、パセ&ポプ。5時間ずっとペースを落とさずまだまだ歩けるというくらいな元気さには感服する。
パセリは心臓の薬も飲んでいるし、変形性脊椎症でもあるので、病院では安静にしていた方がいいと言われている。でも、こんなに元気に歩けるのに安静になんてしていたら病気になりそうだ。

軟弱な私は、下りで小指が水ぶくれになっていた。

パセ&ポプともに、よく頑張った。
なんでこんな目に遭うのかってほどのことだろうに、文句も言わずずっとついてきてくれた。
ありがとう。

何の覚悟もせずに連れていかれたパセ&ポプにとっては大変な道のり
パセ&ポプの健気に歩く姿を思い出すと涙が出てくるくらい。

パセ&ポプを車に乗せ、少しだけ残しておいた出し巻き卵などをあげる。ものすごくおなかが空いているようだ。
きっと今晩のごはんもがっがつ食べるだろう。

帰路の車の中では普段はしないのに、iPodで音楽をかけた。(まだ車のオーディオには入れていないから)
今ツアーをしている大貫妙子と坂本龍一のCD。
帰宅したらすぐにそのLIVEのUSTを聴くつもりだった。
が、帰ってネットにつなげると、会場から観客が出て行く情景。キツネにつままれたようだ。
楽しみにしていたのに時間をきちんと確認していなかった。
ちょうど終了したところだった。残念。
車で聴いていた頃、Liveもやっていたのだった。iPodで見ればよかった。(後で知ったが、iPodでは観られなかったらしい。車の中で観ようと格闘していたらそれはまた別な意味で哀しかったかもしれない。)

思い通りに行かなかったことも、時として良い結果へと進むこともある。
今回は、夫の強い要望に引きずられ、出だしはいかにも行かない方が良いという暗示めいたことが何度もあり、パセ&ポプにも大変なところを歩かせることになってしまったけれど、結果は行って良かった。パセリはますます自信ありげな顔つきになったし、ポプラもなかなかやることがわかった。なにより、みんなで歩いたことはわたしたちにとって貴重な1ページになった。

夫の強引な思いつきに感謝である。そしていつもついて来てくれるパセ&ポプ瀬にも感謝。

しかし、失敗は失敗のままのこともある。

切り過ぎた前髪は、この後美容院に行ってますます悲惨になり、すぐまた違う美容院で手直ししてもらっても、数ヶ月に渡って辛い日々が続いた(レポをアップするまでにそれだけ時間もかかっているという証ね)。まあ、これもこのパセ&ポプとの登山と一緒に笑い話として思い出されることだろう。

だったら、切り過ぎた前髪さえも、結果良しということかな。

コメント

  1. さとう より:

    お疲れ様です。
    我が家にも、昔ミニチュアダックスが居まして、
    白馬の大雪渓に登ったのを思い出しました。

    しかし、犬ってタフですよね~感心しちゃいます。

  2. richa richa より:

    さとうさんも、一緒に犬さんと出掛けられていたんですね^^
    しかも、白馬とは!

    ほんとにタフで健気です。
    このときパセリは13歳、頑張ってくれたなぁ、と思います。

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