通ったことのない道、と探してうろうろしていると…
2メートルほどの丈になっている桜が小さな土手に植えられていて、用水路の脇には車を停めるスペースもあり、なんだか「おいでおいで」と言われているようで、わたしたちはその土手に入り込んでいった。
車を駐めて、パセ&ポプとまだ田植えされていない田んぼの畦道を歩き、小川に突き当たる。
とても浅いらしく、鯉(?)らしき魚影が見えたかと思うとばしゃばしゃと水がはねる。
「乗っ込みだ」とししたろさんが言う。
『乗っ込み』とはノリコミから変わった言葉のようで、魚が春になっておもに産卵のために深場から浅いところら移動することらしい。
その様子にやたら感動しているししたろさんだったけれど、わたしは足元の水や草に感動していた。たった一時間足らずの場所でこれほどのどかで、しかも綺麗な水が流れているなんて…。
母娘らしい人たちが足を滑らせないように必死になってセリを採っていた。
セリ採りをしているその母娘の方たちとぶつからないように、誰もいない狭い畦道を行く。
そして、畦の行き止まりではそこから水の流れがあった。
つまりその水がやってくる道が見えない。しゃがみこんで水の流れがが始まっている場所を覗き込むと…なんと、水が湧いていた。川から引かれたのではなく、そこから水が出ていた。
ポフラはさっきからその水を呑みたいようだった。
水に入ってしまうと足が汚れるので制止していたのだけど、
するすると降りていってちゃぽん(・.・;)
そして、わたしを追いかける振りして(?)パセリまでちゃぽん。
浅いから危険はないし、数メートルしかない水の流れの先でセリを採っている人もいない。
ポフラが湧水に足を浸してお水を呑んだ様子を見たからか、パセリまで真似をして水の中へ。普段なら自ら水の中に入らないパセリなのに。
綺麗な水とか美味しい水っていうのをわかっているのかしら???
ちちたとりーちゃもはいればいいのにね
あぁ、ふたりともじゃぶじゃぶと…(-_-;)
田んぼには、パセ&ポプだけではなく、タニシもあちこちに。
びしょびしょになった足で畦道を歩くとそれは汚い足になるわけです。
そのまま車に乗るのは勘弁、ということで足が乾くまでお散歩を続けることに。これ、彼らの作戦だったの、もしかして。
男組のししたろさんとパセ&ポプで歩いてくるというので、わたしは車のリヤハッチを開けて読書タイムに。
つい先日ディーラーがつけた傷の修理から帰ってきたD5はライトの設定などが初期設定に戻されていて、ドアを開けるとあちこちライトが点いてしまう。30分も点き続けるっていうのは困るのよねぇ。
ふと本に落としていた目の視界の端に車の姿が入ってきた。
ししたろさんでもやらなかった畦道進入をセダンがしている。どこからに抜けていると思ったのだろうか。
その畦道は小川にぶつかっていて、車では右にも左にも曲がれない。
どうするのだろうと、本よりその車の動向が気になってしまった。
あまりにものろのろと進むので、本に戻ってしまったけれど、目を上げたときにはその姿がなかったのできっと戻って行ったのだろう。
パセ&ポプの足が乾いたらしく、男組が帰ってきた。
ポプラはまだ水に入りたかったのだろうか? 橋の上からじっと川を見ていたそうだ。
足を拭いて、車に乗る。
ポフラもパセリもかなりご機嫌。
今度はここでもう少し快適に過ごせるように準備してこよう。車を修理に出していたから、いつも載せているいろんなものを出してしまっていたのよね。
いいところ見つけられたね♪ 夏が来る前にまた行こう!
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