1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

阿武隈山系ふらふら旅 03

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肌寒い朝。
モジュラーホウラーの一番奥底に詰め込んである、もこもこベストを出して着込んだ。
こんなに冷えるなんて思わなかったから、いつも入れてあるベストが役に立った。しかも常備していて役に立ったのははじめて。

遠くから霧が少しずつ少しずつ近づいてくる。
予報では雨になると言っていた。
さっさと食事をして撤収してしまおう。

タープがあると虫が集まってしまうので、まずはタープ撤収。
タープがなくなると、なんとなく心もとない気がする^_^;。

霧に囲まれる前に、とパセ&ポプもわたしたちもぺろりっとごはんを食べる。
飛行機の音もしっかり大きく聞こえてきた。雲が厚そうだ。

しかし、霧はわたしたちのところまでは来なかった。
ラッキーなことに厚い雲もわたしたちの上は避けたようだった。

朝の散歩。
誰もいない駐車場で、パセ&ポプつながったまま、ちょっとだけ走る。


キャンプ場から山頂へとハイキングコースが何本かあるらしい。
天気も持ちそうなので歩いてみることにする。
今日はふたりともGoLiteのDAWN。JAMと同じくくたくたザック。
距離がわからないけれど、頂上までそれほど遠くもなさそうだ。いつものようにレインウエアとファーストエイド、エクストラクター(ポイズンリムーバー)とヘッドライトなどをザックに放り込む。コーヒーとパセ&ポプの水、お菓子も入れた。
雑木林の中の急斜面に出来ている、獣道に毛が生えた程度の細い道を登る。途中、階段もあったけれど、ほとんどが獣道のような道。思ったより斜面がきつい。このままずっとこの斜面だと辛そうだ。

先をゆくししたろさんは何度もくもの巣につかまって、顔の前で大きく手を振り続けている。油断していたのか頭上にセミが落ちてきた。

ふと足元を見ると、白く輝く植物。
これはもしかして見てみたかった銀竜草では?
でも実際に生で見ると画像で見て、想像していたのとはちょっと違う様相。
間近で見ると、ちょっと不気味ね。

あれ、木々の間から明るい光が見え隠れし始めた。
もしかして、もう山頂?
10分も歩いてないんじゃ!?



着いてしまった(苦笑。

視界は遮るものがまったくない。

1000m5分でちたよ。
キャンプ場からだから1000mも登ってないよ。
こりならふじさんは20分でつね~。
だから、むりだってばぁ。
景色より足元の草に夢中なパセ&ポプ。




山頂でコーヒーを飲んで、パセ&ポプもごくごくお水を飲んで、広がる景色を堪能して、もう下る。
クモの巣払いをしたから帰りは障害物はなし。
パセ&ポプは富士山を目指してトレイルランニング(笑。

車まで戻ってきて、パセ&ポプのノミ・ダニ・チェックをする。
頻繁にミントスプレーはしていても気になる。

と、パセリのお腹に点々と赤く虫に刺された痕が出来ていた。ダニではなさそうだし、まったく痒がらないのでノミでもない?
なんだろう????
全身くまなく見ると、お腹から胸にかけて痕がある。
パセリに薬にを塗りながら、ふと、コットを撤収したあとのことを思い出した。ポプラが地面にぺたっとお腹をつけて横になっていた姿。その姿にちょっと不安を感じたのだった。しかし、ま、大丈夫だろう、とそのままにして、他のものの撤収をしてしまった。
そのポプラは大丈夫だろうか? ししたろにポプラのチェックを頼んだ。ポプラは刺されていないらしい。
パセリは神経質だし、皮膚も弱いからねぇ、と納得してしまうわたし。

しかし、いったいなんの虫だろう。
刺し痕のようなものはある。
(2日後になって、少しは薄くなってきてはいるけれど、まだ痕は残っている。そういえば、ししたろさんも刺されたらしくやっぱり痕がまだうっすら残っているらしい。薬塗らなかったしね。)

あまりにあっけない山登り–散歩かな–だったので、別コースも行こうか?と迷ったけれど、雨の予報もあるし、魚を買うというわたしたちの今回の第二目的があったため、キャンプ場を出発することにした。

* * *

タイルが敷き詰められた道路を下り始めると、昨日は気づかなかったわき道を発見。
そりゃ、やっぱり、曲がりたくなる。
しかもタイルが敷かれていないくらいで、快適な舗装道。

道路を歩く動物発見。わたしたちの進行方向と同じ方向で車の前を走ってゆく。そして振り返る。また走る。振り返る。猫だった。
脇によけてくれればいいのに…と思ったら側溝にひょこっと入った。

そういえば、昨日はひとりで歩いている犬さんに遭った。すれ違うときも「どーも~」っていう雰囲気だったから、きっとひとりで散歩中だったのだとは思う。
でも、この猫さんは、ひとりで生きている目の鋭さがある。この後、またひとり歩きの犬さんに遭ったのだけど、その犬は毛並みも荒れていてもしかしたら野犬になっていたのかもしれない。そう思うと、胸がぎゅぅっと締め付けられる。

道路脇のガードレールの向こうに、突然ぽつんと『水場』と書かれた看板が立っていた。
停まって窓を開けるとたしかに水の音がする。しかし、看板はガードレールのずっと向こう。ガードレールが途切れているところもないので、入れるような場所もない。いったい誰のため、なんのため、の看板なのだろう?

しばらく走ると、さっき聞こえてきた水の流れを越える橋が出てきた。
そうだ、スーパーデリオスを使おう、とししたろさんは濾過式浄水器スーパーデリオスを片手に、川へすたすたすたと降りていった。



足を滑らせることもなく、無事河川水をスーパーデリオスに入れて戻ってくると、その水を口の中へ…。
2日経った今でもお腹の調子も悪くならずに元気でいるので大丈夫でしょう(笑。



ところどころ人工的に置かれたのではないかと思えるように石や木がある。
おっと、通行止め。ここからは砂利道。
補修もされているフラットでかなり走りやすい林道。



道の脇には名前がわからない白い花、濃いピンクの花があちこちで咲いている。
その横の木の枝にはカエルの卵らしき泡があった。これがモリノアオガエル?

カィエル?

ナビには出ていないこの道は快適で走りやすい。もしかしたら、これは秘密の道?

脇の崖は四角い石が重なっていて、その上に木々が根っこを張っている。
この石の形や重なりは人工的なものなのだろうか。その昔、お城が在ったとか? などと妄想してしまう。

こんがらっがった木
お手上げの木? 万歳の木? YMCAの木?
いたずらな妖精でも棲んでいそう(^^)

そして、うふふ、発見。
「ここをキャンプ地とする!(古っ」
まさにまさに素晴らしい野営地。渓流のせせらぎ、鳥のさえずり、そして木漏れ日。


しっかりチェック&インプットして、まだまだ渓流沿いに続く道を行く。

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