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宝篋山

車内1会津の紅葉を満喫するにはこの週末が最適でもあり、最後だろう。
しかし、残念ながら出かけられる時間は、すでに日曜日のお昼になっていた。

今日はまた父が出かけるというのでタイミング悪く、見送りする時間になってしまった。
父はネットで渋滞チェックしていたらしく「高速はどこも空いているね〜♪」とご機嫌よろしく、毎度のことながらエンジン音を立てずに車は静かに走り出して行った。(未だに慣れない^^;)

さて、わが家はどうしよう。
高速で会津に向かえば、もちろん夜に帰ってくることも出来る。しかし午後の声を聞いた途端、お日様は一気に斜めに傾いて行く。
こんな時間から会津に行きたくない。
会津へ行くなら、ゆっくりとした時間を過ごしたい。
だいたい、そんなスケジュールだとパセ&ポプが車に乗っているだけになってしまう。

夫はこの前から山に行きたいとずっと言っている。
ひとりで行ってもいいよ、と言っているのに、なぜか行かない。
そんな夫がここぞとばかり、パセ&ポプも登れそうか試しに行ってみよう、と先日見つけた低山へ行くアイディアを出した。

言っておきますが、わたしは山に自分の足で登らなくてもいいのです。
わたしがしたかったのは、紅葉で色とりどりにぎやかになった会津の景色を見たかったのです。
そして、それが叶わないなら、次回ゆっくりと紅葉を堪能できる場所に行きたいのです。

しかし、きっと夫は「お山行きたい」と言い続けるでしょう。

ならば、スイッチ・オン(笑。
二階からザックを降ろし(今回はdawnのオリーブにしてみた)、薄手のジャケットを収納サックに入れ、帽子や小物もザックへ放り込み、パセ&ポプには目立つ服を着せる。
サーモスにコーヒーを入れ、パセ&ポプの水筒にも水を入れ、みんなで車に乗り込んで、さあ、出発!

圏央道でつくばへ高速に乗ったのは13時にあと数分という時間だった。
確かに高速はがらがらだった。昨日は渋滞情報がずいぶん出ていたのに、日曜日の日帰りで出かける人は少ないのだろうか。

パセリは、ピローの下にもぐったり、抱えたりしてくつろいでいる。ポプラはいつもの位置に収まっている(最初の画像)。

目的地は数日前にも行った場所なので、今回は圏央道を使ってみようとつくば中央へ向かった。
高速から見える並木が色づいている。

車に常備しているエクストラクターなどをザックに入れた。

平沢官衞遺跡に寄り、登山について聞くと、初めてなら山口1から登って山口2コースで下りるといいですよとアドバイスをいただく。
「時間はどれくらいかかりますか?」
「一時間半くらいですね。」
「登って下りて一時間半!」と驚くと、
「いえいえ、登るだけで一時間半」とのこと。
ということは往復で3時間。

「ぜひ、楽しんで来てくださいね」と送り出されたが、すでに14時近い。
山頂まで行って戻って来たら、17時。真っ暗じゃないの?

どうせ山頂へ行く気はないけれど、観光案内としてはかなり問題ではないかしら。
そういえば、シアトルでも同じようなことがあった。ぜひ、行ってみて、素敵な街だから! 遠くないわよ、あっという間。have a nice trip!と白髪のいかにもアメリカンというふっくらした体系のおばさんが送り出してくれたことがある。行けども行けどもおばさんがかわいくて素敵な街といった場所に辿り着けなかった。やっと町に着いても帰る時間を考えると滞在時間はほとんどなく、大急ぎで町をぐるっと巡ったけれど出るときはすでに夕刻。シアトルのホテルに戻った時はすっかり夜も更けていた。あのときは車だったからいいけれど…。

宝篋山 山口コース1登山口の駐車場で車を停める。一台車が停まっていた。
どこから歩いて来たのか、カブーの帽子を被った男性が駐車場脇を通り山へと入って行った。

山の麓の畑や人家のある細い道を歩き出す。
畑の角で立ち話しているおじいさんとおばあさんに挨拶をする。
「これからですか? 暗くなりますよ」おじいさんが心配したのだろう声をかけて来た。
「山頂まではいかないので…」
そういうと笑顔で見送ってくれた。


宝篋山 山口コース2登山口まで行って様子を見るだけと言っていた夫はどこへ行ったのか。
パセ&ポプを後ろにひいて歩いて行く。
普段の散歩なら前を歩かせるのはよくないかもしれないが、パセリの体調を考えれば様子が見えない後ろについてこさせるのはどうかと思うんですよ。
ゆっくり行って、と言ってもパセリの様子が見えないのだから、次第に歩調は早くなる。

人家がなくなったところから桧の林に入ると、昼間だというのに暗く、写真はどれもぶれぶれになるほど。
なだらかに登って行く道はとても歩きやすい。途中から沢沿いを歩いていることに気付く。

少し勾配がきつくなってきた。
パセリのペースが少しばかり落ちる。わたしのペースも。
下って来たご夫婦がわたしたちの姿を見かけて脇で一休みしながら道を譲ってくれた。
パセ&ポプにも声をかけて、とても優しく接してくださる。
「山頂まで行くの? すぐ暗くなるよ」やはり心配される。普通は、心配するはず。観光案内の人はやはり問題よね。

宝篋山 山口コース3 川を渡る桧の林から雑木林に変わると、あたりがぱっと明るくなる。足下にはすでにカラフルな枯れ葉が積み重なり、その中にアケビもいくつか落ちていた。
桧の林でもそうだかったけれど、イノシシが土を掘り返しているらしい。

蛇行していく登山道の先が、川をまたいでいる!
川と行っても、水深を測れるほどでもないし、たいしたことはないけれど水嫌いのパセリ、水大好きなポプラをそれぞれ抱っこして渡ることに。
パセリが足下に気をつけて、と夫に抱かれながらじっと下を見ている。

宝篋山 山口コース4この川のあたりが山頂までの中間地点。
もう少し登ってカーブのところまで行くと、関東平野が眺められる場所とのことなので、もう少しだけ先に進もう。
カーブを曲がって出た先は、明るい日が差していた。
名水と書かれた水飲み場もある。ちょうど2.5kmくらい歩いて来たらしい。

宝篋山 山口コース5 ここでuターン

日のあたる場所は背の低い小さな笹が一面に生えていた。笹は若芽なのか、美味しいらしくパセ&ポプが夢中になって食べまくっている。
パセ&ポプ、パンダになるよ。
あいにく景色は霧がかかっていて眼下に広がる景色を堪能することはできなかったが、パセ&ポプは笹を大量に食べて満足だったようだ。

これ以上登ってしまうと暗くなるので、ここでUターンする。

宝篋山 山口コース6宝篋山 山口コース7

下りはなぜだかパセリがパワーアップして、すたこらすたこら進んで、あっという間にまた川を渡る場所。
パセリは帰りも夫に抱っこされて渡ったけれど、ポプラは自分で渡りたがっていたので、自力ですたすた。おかげで足がびしょびしょ。だけど、やっぱり何事も自分の足でクリアしたことは嬉しいのだろう。なんとなく満足気に見えるポプラ。とは言え、パセリは抱っこされたエコヒイキにまんざらではないみたい^^。

宝篋山 山口コース8また雑木林を抜けて、桧林を抜けて、どんどん下ってゆく。
途中パセ&ポプにおやつをあげる。ものすごい食欲で、人の指をかじる勢いで驚く。

山から下りると、もう畑には人の姿もなくなくっていた。
車に戻るとだいたい15時半。
パセ&ポプのどろんこになった足は、用意して来た水で洗う。

車の中に入ったパセ&ポプは身体中から達成感を漂わせているようだ。

宝篋山 山口コース9

とにもかくにも、一同無事に楽しく秋の低山登りを満喫して、夕焼けに染まる空を眺めながら帰路につくことができた。

しかし、夫は、きっと今度は頂上行くぞ〜、と言うのだろうなぁ(苦笑。

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