大きなブナの木が倒れると、そこには陽が差し込み、倒れた木自体は若木の格好の生育場所になる。
きのこもそこかしこに姿を見せていました。
食用になるものももちろん、黄色や水色といったギョッとするような色彩のきのこまで、森の中は静かににぎやかでした。
人数が少なかったからか、自然について、アウトドアとの関わりなどそれぞれ話が出来たり、余裕を持ったトレッキングが出来た気がします。
森の中で木々は朽ちても他の生き物のために役立つんですよね。頭でわかっていても実際そんな姿を見ると感慨深いものがあります。ずいぶん前に読んだ幸田文氏の「木」の世界の一部を垣間見た気がします。
もっともっと知りたくなる森。何にも知らないんだってことを教えてくれる森。
実際に森の中に立っていると、頭ではなく肌に浸透していく感じがします。
自然の一部であるはずの人間が自然と別のところにいるような錯覚をしている世の中。
森から遠ざかり、分離してしまった人間社会。
実際距離的にも遠くなってしまった森だけど、またその懐に招いて欲しい、遊びに行きたいとつくづく思います。
写真をほとんど撮ることもなく、あっと言う間に終了してしまった今回のトレッキング。
心身ともにかなり充実した時間でした。
小雨の森、陽が射し込む森、霞んだ森。その時々のブナの森の表情に出会えたのはかなりラッキーのようです。
5時間ほどのブナの森からブナの森へのトレッキング。
ブナだけではなくてトチの木や朴の木、真弓の木、黒文字にもたくさん会いました。
ぐずついた地面に朴の葉が敷き詰められているととても歩きやすいんですよね。あの大きな葉が上から降ってくると少々驚きますが。
ガイドの橋谷さん、パタゴニアのカッキーさん、そしてご一緒させていただいたみなさまのおかげで楽しい一日になりました。ありがとうございましたm(__)m
また機会があったらぜひよろしくおねがいいたします!
ずいぶんと遅いアップになってしまったけれど、ご一緒させていただいたみなさん、見てるかしら~(汗)。
ところで、このコースにパセ&ポプと来られるか?というと、それは難しいかも。
晴れが続いていれば足元も落ち着いているでしょうけど、雨が降っているともうぐちょぐちょだし、生態系がというより以前にパセ&ポプにとっていいかどうか疑問な場所がありました。ブナの森だけならもしかしたら歓迎してくれるかな。
解散後、わたしたちは翌日のキャンプ地芳ヶ平方面に向かって走り出しました。
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