内房で釣り三昧、読書三昧

月曜日を休めば連休!
なんてことを企んでいたが、土曜日もしっかり仕事になった夫。
予報でも月曜日に天気が崩れるという情報が流れ、神田古本まつりにも行きたいし、ということで近場の南房総へ出かけることにした。

近場とは言え、行きはよいよい、帰りは…なのが千葉県。

夫は釣りがしたいと言っていた。
わたしは読書にふけりたい。
ということで、竿と本を積み込む。

朝5時近くなると、藍色に染まる夜空の下もう歩いたり走ったりしている人がいる。近くの公園はそんな人たちで早朝からにぎわっているのかもしれない。

車で寝るつもりが、久しぶりの早朝の出発。

高速を軽快に南へと走ってゆく。

真っ暗だった夜が明けてくると、朝靄であたりは真っ白だった。

このくらいの視界だと、霞なのだろうか、靄なのだろうか、それとも霧なのだろうか。

堤防にはすでにずらっと車が並び、竿を出す人たちで賑わっている。

パセ&ポプと、貝殻が散らばる漁港の散歩をして朝食。パセ&ポプのごはんはランチジャグに入れてきた。わたしたちはおにぎりと玉子焼きとブロッコリーと簡単なもの。

早速竿を持って釣りに出た夫。
今日持ってきた餌は家に保管されていたもの。賞味期限は書かれていなかったので、魚も食べてくれるだろうと思ったのは間違いだったようだ。
夫の背中がその様子を物語っている!?

少し車を動かして場所を変えてみたが…。
浜に近い側は、底が浅く、海底が目視できるほどだった。
港側に移動した夫。
昨日終わったハロウィーンのマークが入っている船に見守られ釣り糸を垂れていた。
パセ&ポプとわたしは浜側でくつろぐ。
釣りを終えてのんびりと浜へもどるカヤックを、ゆっくりと目で追い、爆音と波を高く打ち上げて視界に入ってた水上スキーに目をぱちくりさせる。

車内に太陽の光が入ると暑くなるのでモスキートネットで少し軽減させている。
が、時折突風が吹いて、モスキートネットがたわんで、吹き飛ばされそうになった。窓を半分閉める。

お昼近くなったので、午後の予定を検討。
野営場所として以前からチェックしたかった場所へ行き、暴風とそれによる砂嵐に耐えながらパセ&ポプと散策して適地かどうかチェックした。
パセ&ポプの耳がうさぎのように後ろになびく。
風がなければ適地(笑。

このまま太平洋側へ出てドライブをメインにして帰路につくか、という案が出されたけれど、それは過去に何度もしていることなので却下。
再び釣れない堤防にもどり、夫は堤防先へと場所を変え、わたしはどっかりと読書することにした。

風がないと車内はぽかぽか。パセ&ポプの目がうつらうつらと閉じていく。

時折車から降りて、ポプラは海に鯉がいないか覗き込み、パセリは遠くの浜を眺め、また車内に戻って夢の中へ。

14時近くなって、夫が帰ってきた。
近くでものすごい引きの何者かがかかった人がいて、どんどんギャラリーが集まったそうだ。
針にかかったのは「エイ」。
海面近くなってその姿が確認されると、ギャラリーは蜘蛛の子を散らすようにいなくなったらしいが、わたしは見たくて連れて行ってもらった。
しかし時すでに遅し。
わたしが行ったときは、ギャラリーも一人残らず立ち去ったあとで、エイも去っていたらしい。糸を切ったのかもしれない。
針が刺さったままのエイ。
胸にちくりと痛みが走る。

予報どおり、空には黒い雲が現れ始めた。

海を後にして高速へ乗ったが、わたしが目覚めたときは渋滞で下道へ降りるところだった。
千葉の渋滞はいつも悩みの種。

だから足が遠のいてしまう。
風がなければ快適な野営地もあったんだけどなぁ。

波音と鳥の声を聞きながらの読書ができたわたしは十分満足した一日だった。
夫は、どうだったのだろう、と少し気にかかる。

おつかれさまでしたm(__)m　> 夫