夜、パセリはなにを考えたのか、パセリのために足元に置いておいたウエスタン・マウンテニアリングのバーサライト(シュラフ)から外れたルームの角に丸くなっていた。
呼ぶと、わたしたちが寝ているモンベルの薄べったくなったシュラフに入り込んできた。バーサライトとは雲泥の差なのに…(笑。
パセリがシュラフに入るのは珍しいのだから、やはり寒かったのだろう。
ポプラはずっとシュラフにもぐりっぱなしだった。
6時を過ぎて起きだした。
桧原湖は朝靄に覆われていて、真っ白な世界になっている。
紅葉はたった一日でも、
また進んで、
秋の装いへと変わった気がする。
霜の降りた草を踏まないようにパセ&ポプの散歩をする。
レインウエアもあるし、
先日新調したレインドッグガードもあるのに、
不精なわたしたちは、
せっかくの高機能ウェアをしまいこんだまま、 朝露に濡れない場所を選んで歩いていた。
キャンプ場の敷地は、隣地と川が境界になっている。
前年来た時は水のない川だったが、今回は台風の影響か大量の水が流れた様子が見て取れた。そしてそのまま川の流れはなくなり、水溜りが各所に出来ていた。そのせき止められた水溜りには湖へとたどり着けなかった魚たちが何匹も泳いでいる。
やまめの稚魚もひらひらと泳いでいる。
このままではみんな死んでしまう、と夫が救出作戦に乗り出した。いったんサイトに戻ってバケツを持ってきた。
魚たちは、自分たちがいる世界の水は干上がってしまうことも知らずに、近づくと石の影に身を潜める。
ブラックバスらしい黒くてころんとした魚もいた。本当にあちこちブラックバスがいる。
差別はいけないかもしれないけれど、なるべく多くのやまめをすくい出し、湖へと放流した。
夫の手は、秋はまだ始まったばかりでも冷たくなっている水の中で、真っ赤になっていた。
パセ&ポプのごはんは解凍し、わたしたちはサンドウィッチと持参したスープ。
うみ・くぱ家にサンドウィッチを少しばかりおすそ分けしたら、おいしいスープをいただいた。
しかも持参したものとそっくり(笑。
散歩に出たパセ&ポプが、後から合流しようと行ったわたしを見かけて突進してきた。
両手を差し出し抱きとめよう、と思ったら、
突如方向転換。
急カーブ描いて、パセ&ポプともに去っていった。
うみ&くぱは寒くてフリースでゆきんこのようになっている。
パセリもフリースをかけて…
ポプラは抱っこをせがんで、ひざの上で。
「焚き火、焚き火、焚き火」と騒ぐわたしのために殿方たちがせっせせっせと焚き火の準備中(^^)/
ゆみこちゃん、お芋の面倒を見てくれてありがとう。
太い枝はポケットチェーンソーで切る。
一家にひとつの大きなサツマイモと小さな玉ねぎを焚き火に放り込んだ。
玉ねぎは写真を撮ったあと「もう少し」と焚き火に入れたら炭と化してしまった。
14時前、ドクちん家が到着。
わらわらとみんなでランブリを立て、あっという間に合同リビングが完成した。
ひなちゃんはいつまで一緒に遊んでくれるのだろう。
それぞれの午後がゆったりと過ぎていった。
カツオのポン酢漬け、 パセ&ポプのごはんづくり。
ヘッドライトつけて仕込んでいる姿は、なんだか魔女みたい(^^ゞ。
なにを話すでもなく、ただ火をかまっていた気がする焚き火。
ローラーロースターには豚バラを刺してみた。いろいろ刺すもの持って行ったのに、食べるよりただぼーっとしていた。
syujiさんはひなちゃんを寝かしつけるつもりでテントに入ったのに、ひなちゃんに寝かしつけられたらしく、テントから元気に出てきたのはひなちゃんだった。
夜は暑くて、ポプラがシュラフから出たり入ったり。
パセリはど真ん中を陣取って、朝まで動かなかった。
足を動かせなくてきつかったなぁ。
夜になってアルコールからお茶にしたため眠れず…。
しかもポプラの出入りで、一時間ごとに目がらんらんと冴えて、夜中に起き出してひとり焚き火でもしようかと何度も思った。
結局、うとうとしたままシュラフの中で過ごしてしまったけれど。
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