1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

試験・試練? 凸凹TABI 03

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さぁ、次はししたろさんが楽しみにしている林道へ。
ナビをセットすると、そっちは遠回りじゃないの?とナビは右折を促しているのに、左にハンドルを切るししたろさん。
-あ、こっちはさっき通ってきた道。
-気になった道があるんだよね。
-ちょっといい?
って、わたしも意見なんて聞いてないじゃん(笑。
言葉言い終わる前に、ダートの道へと右折して入っていくもの。
両側は緑の壁。
数メートル入ったところで、前から男女が乗った小型の4駆車がやってきた。
すれ違うスペースはまったくないので、こちらが今右折してきた道までバックする。
ナビに出ていない林道はたくさんある。
この道はナビでは途中までしか書かれていないけれど、きっとその先も続いているだろう。
道には何台も車が通った跡もある。
現に車も出てきたわけだし、きっと抜けているはず。
この状況でそう考えたのは、そう間違った判断とは思えなかった。


デリカD5に替えてから、これまでの鬱憤を晴らすかのように、林道を見つけて喜んでいるのはししたろさんだけではない。

轍が出来ている。両側の新緑もやさしく出迎えてくれている、気がする。
左手の高台に木立のないどうみても人の手が入っているような広場があった。
その広場に直径2-3メートルほどはあると思える球体の巨石がごろんと転がっている。

行く先の様子が変わり始めた。
地面は水溜りがあちこちに出来ていて、ハンドルを右へ左へと切る。

両脇の木々が張り出してきて景色も道も細くなってきた。
路面はごつごつした石で凹凸が激しく、車が前後左右に大きく揺られる。

この先は大丈夫なのか?
ししたろさんは車を降りて偵察に行った。
-この先は明るくなって開けているから、多分、大丈夫。

先に進む。
民家が出てきた。
コンポストも置いてある。
車が入ったような跡もある。
でも、人が住んでいるかどうかはわからない。

分かれ道。
左は上り。
右は一旦下ってまた上る。
ししたろさんは左。
わたしは右と言う。ナビが途中まで表示している道の行き止まり地点と、広い道と近いから。

右折して、下って、上ると、路肩が緩い感じ。どきどきする。
バックすることにした。ゆっくりゆっくり戻る。
ししたろさんが選んだ左の道へ進む。

不安が高まってくる。
地面に通った車の跡はあるけれど…。

また分かれ道が現れた。試されている気がする。
左は急勾配で、路肩が崩れている。右は木立の中に入っていく。
左の方が明るいけれど、この坂を上るのは危険。
右の道を選ぶ。
道端に伐採した幹が重ねられている。
人が入ってきている証拠だ。
少しホッとした。
左へ急カーブ。そろそろと進む。
「あ゛っ、岩」
助手席から見ると、岩は道の右端にあるように見えた。
「ダメだ」
ししたろさんが降りて見に行く。わたしも後を追う。
道を塞いでいた。いくらデリカD5でも直径50cm以上ある岩を跨ぐことは出来ない。わたしたちにも動かせない。
動かせたところでこの先は未踏の地だろう。
Uターンする場所はない。
道幅はD5の幅プラスα。
路肩は緩い。
わたしが降りて誘導する。

しばらくバックで戻ると、おそらく同じことをした人がいるのだろう、なんとかぎりぎりUターンができる場所があった。
しかし、立ち木や切り株、切り出された幹などの障害がいくつもある。
選べるほどラインはない。何度も切り返すが、地面が緩く同じ箇所を行ったり来たりしてしまう。
ハンドルを握っていないわたしは、気楽に、もう少し下がって右に振って大きく左に、と誘導する。
出来るならとっくにやっているはず。
タイヤが泥に滑り始めた。
失敗すれば立ち木にデリカがしなだれかかって立ち直れなくなる状況。

もちろん、携帯は通じない。

気合を入れてアクセルをふかし、えいやっとハンドルが切られた。
出たっ!!
やった!(^^)!\(^o^)/!(^^)!
ししたろさん、Good Job\(^o^)/

あとはすたこらさっさ、とこの道を出るだけ。

もう少しで脱出というところに車が駐まっていた。
おじさんふたり。怪しい。
きっと、わたしたちのことも怪しいと思っただろう。

-あぁ、傷ついた、かも。
車も心も!?…のししたろさん。
傷つくのが怖かったら、リンドウ入るべからず(笑。

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