懐かしい房総の浜でスターンズ 03

身軽なわたし。パセ&ポプのどちらかがいるとバウが浮かないが、バウが軽い状態で風が吹くとつらい。なので前へ移動したりして調整する。

そして、今度はパセ&ポプふたりともがわたしの方に乗り込んできた。

自然の堤防・岩場が切れたところは大きく波がぶつかっている。

東映の映画(?)のオープニングのように砕ける波をバックにパセ&ポプと、と思ったけど、なかなか難しかった(苦笑)。

でも、最高に楽しい。波と同じように笑いが炸裂。

しかし、ここから帰るときは、笑っていられない。お昼近くなって少し風も出てきた。波を避け、岩に打ち付けられないように、針路をとる。
パセリはししたろの艇に移動してもらい、わたしのほうにはポプラを乗せている。気を抜けない。

ししたろが叫ぶ。「絶対、あの岩には近づかないように!!!」
そんなこといったって、波はその岩に向かっているんだから…。行くつもりはないけどさ～。ねぇ、ポプラ。とぶつぶつ言いながら、風が強くならないうちに進まなくてはならない。風に負けないように漕ぐ漕ぐ。
画像はししたろの言う「あの岩」ではありません。写真を撮る余裕はありませんでしたから^_^;

波を越える時、一瞬ポプラが宙に浮く。波に持ち上げられた舳先が落ちると、遅れてポプラが落ちる。後ろからそれを見ていると、ポプラはその感覚を楽しんでいるようだ。以前から波が出てばったんばったんするとわくわくしている姿を見せていたけれど、今回はもっと激しい波でスリルに満足した様子だった。ちょっと顔の端っこが引きつっていたようにも見えたけど(笑)。

危険地帯を抜けても気は抜けない。ポプラが前にいてくれるけれど、風がバウを持っていって向きが変わってしまう。向きを直すと、風が吹く。岸に1メートルというところでジタバタしてしまう。
なんとか進んでもう上陸というところで事件発生。

パセリが「そっちいきますよ」とまた移動しようとした。
赤スターンズから黄スターンズへ。
間が30センチメートルほどに近づいたとき、パセリは飛び移ろうとした。
ジャンプしたパセリ。

風で黄スターンズの先が左にすーっと動いた。

もう赤スターンズからジャンプして宙を飛んでいたパセリ。

前足だけなんとか黄スターンズのバウ横に到達したが、後ろ足がスターンズに届かなかった。前足でスターンズにしがみつくパセリ。
あわてて目をぱちくりさせた表情は、1歳のときに初めてこの海で岩を走り、岩の終点から海へと飛び込んでしまったときのものと同じだった。そのとき飛び込んだのはししたろが岩の先にいたからで、飛び込んだパセリの目の前にはししたろがいた。間髪を入れずししたろがパセリのライフジャケットで引っ張りあげると、パセリは必死で犬掻きをしていた。
しかし、今回はそうはいかなかった。
あわてたパセリの表情はすぐに動揺の表情に変わった。
前足は黄スターンズにしがみついたままだが、必死の形相ではなくなった。
今回パセリの目の前にいるのは黄スターンズに乗っていたポプラ。
パセリの様子を首を傾げてみている。

よくよく見れば、パセリの後ろ足は海の底についていて、パセリはスターンズに前足をかけて立っている状態。足がついてしまったことにパセリはかなりびっくりしたようだ。

最後の最後でパセリったら笑いをとっちゃって。そういうキャラクターじゃないはずなのにねぇ(爆)

心配していたポプラは一度も落ちることなく、はじめての海クルージングを楽しんだ。
パセリも1、2歳のときのおこちゃまフネを思い出したりしたかしら。そして今回のスターンズクルージングも楽しめたかしら。

13時頃、パセ&ポプを軽く水で流して、舟を畳み、浜を後にした。

帰りのETC入り口。一般レーンはすいているのに、ETCレーンが止まっている～。一台止まってしまうと、一般レーンよりのろくなる気がする。
そういえば、ETCが空いているからってETCじゃない車が入っていくことがあるらしい。ボタン押すと人が来るのでその方が早いんだとか。間違って入ったんじゃなくて、確信犯。もしかして、このときもそういうことで止まっていたの?

半日の海遊び。スターンズでクルージング。綺麗な水は心まで洗われる。もう少し浜があって、出来るならキャンプしたいけど、房総はなかなか難しいのよね。

房総に限らず日本全国砂浜が消えている。それは人災でもあるとわかっているはずだろうに、未だ目先の自分の利益だけで動いている人たちがいる。

きれいな場所に行くと、帰りは環境問題を話すことになってしまう。もちろん、きれいと思っていったら綺麗じゃなかったところに行ってもだけど…。

それにしてもスターンズ。海乗りって想像以上にかな～り楽しいです。というか、どちらかというと海が楽しい♪　レポ書くのが遅くなっちゃって感動が薄れちゃったけど^_^;、ほんっとに楽しかった。遊べる場所探ししなくちゃ。うふふ。