1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

カヌーに犬を乗せるとき

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我が家でパセ&ポプをカヌーに乗せるときに注意していることです。
飼い主の判断にも寄りますし、その場その場での判断も必要になると思いますので、これが絶対というわけではありません。


■PFD / フロートコート

まず、PFD(パーソナル・フローティング・ デバイス)。
(フロートコート、フローティングベスト、ライフジャケット、あるいはライフベストと言ったりします。)

パセ&ポプには必ず着用させるようにしています。
パセ&ポプはラフウェアのフロートコートを使っているので、以下フロートコートと記述します。
パセ&ポプも一応泳げます。でも泳げるからとフロートコートをつけないでいると、いざ落ちてしまって引き上げるときにはとても困ります。カラー(首輪)を引張って舟に引き上げるのは危険ですよね。フロートコートを着けている方が取っ手を持って引き上げることが可能になります。犬にも負担なくひょいっと引き上げられるんです。大きな子は別として、足場の悪いところから舟に乗り込ませるときもフロートコートの取っ手を持って、持ち上げて舟に入れることができます。足場の悪い場所を歩くときもひょいっと持ち上げることができます。

フロートコートの場合、枝などの危険物から身体を守る役目もあります。安易なライフベストだと突き破られたり、着せていることでかえって危険なことになる場合もあります。聞いた話ですが、浮力のバランスがよくないライフベストを着けた子が泳げなくなっておぼれかけたことがあるそうです。さまざまなライフベストを見ていると、確かにそういうことが起き得るだろうと思えるものもあります。持ち手は飾りですからそこで持たないでくださいなんて公言しているライフジャケットもありました。
いざというとき持ち上げたら、すぽっと抜けちゃっていたライフベストを着けていた子も見かけたことがあります。
ですから、ライフベストと言われているものを着けたからって安心はできません。犬の安全のために、つまりは愛犬が危険な目に遭って悲しみたくないと思う飼い主は、自身のためにも安心できるライフベストを選ばないと悲劇です。

どんなものでもそうですが、変わっていきます。今、良いものが変化して悪いものになることもあるでしょう。逆に、今は決してよいとはいえない物が進化して良い物になることもあるでしょう。
安全のためには、今もっている物の見直しも必要でしょうね。

パセ&ポプがずっと使っていて、2005年現在でもベストと思えるのはラフウェアのフロートコートです。材質、犬の動きに合わせているカットなど、他のものとは比べ物になりません。
ただし、何度も書いたりお話していますが、犬種・体型によっては残念ながら合わない子もいます。できるだけ試着することをお勧めします。

■リードについて

パセ&ポプの場合、カヌーに乗り込むまでは普通のリードもしています。
乗り込むと同時にその普通のリードははずします。
そしてフロートコートには水に浮かぶロープを加工したものをつけています。水の上に出るときのリードはこの水に浮かぶロープだけ。このリードはパセ&ポプが万が一舟から落下したとき、水面上に浮かぶので、舟とパセ&ポプとの間が接近していなくても、ロープさえつかむことができれば手繰り寄せることができます。
長さは1メートルほどにしました。これ以上長いと、泳ぐときも歩くときもパセ&ポプ自身に絡まったり、他のものに絡まったりする危険があるからです。

そして、ロープの端(フロートコートにつなげている逆端)は結び目や輪もない、つまり凹凸のない状態の切りっ放しにしています。
小さな結び目でも岩の間に挟まったり、枝に引っかかると、動けなくなってしまいます。こんな程度で動けないのか!?と驚くくらい犬は固まります。おそらく普段の散歩のときでも引っ張ることをしない子の場合は顕著でしょうね。逆にぐいぐい引っ張る子はもしかしたら岩をも崩し脱出できるかもしれませんが…。それも怖い。
水に落ちたとき引き上げるのに、小さな結び目でもあった方が手がすべらずにすぐ助けられるのではないかと試したことがありました。が、すぐに結び目などの凹凸があって良いことよりも、先に書いたように危険な面が多いことに気付きました。

たまにロープの先にカラビナなどを付けている方を見かけます。その方の判断の上でのことでしょうが、わたしはいつも不思議に思ってしまいます。浮くカラビナがあるわけじゃないですよね~??? 浮くロープに沈むカラビナだったら普通のリードでもいいんじゃないかしら。うーん、でも普通のリードつけたり、カラビナつけたフロートロープつけるのだったら、わたしはなにもつけない方を選ぶでしょう。

リードを舟に結び付けている方もいます。
が、もしカヌーがひっくり返ったら、カヌーが流されたら、犬も一緒に流されます。いくらフロートコートを着けていたって、いくら泳ぎが得意の犬だって、カヌーと一緒に流されていってしまいます。
なので、パセ&ポプは舟の上では自由にさせています。
でも、ノーリードは禁止じゃない? っていう声が聞こえてきそうですが(笑)
わたしはTPOだと思っています。人に迷惑をかけないとともに犬の安全を守ることがリードをする目的です。迷惑をかけない、犬の安全を守るためにリードをしない方がいい状態であれば、ノーリードを選択します。
カヌーの場合、リードをしてなにかと結びつけることはカヌーに何事もないときは安心の絆でしょう。しかし、ひとたび何事が起きたとき、それは危険を呼び込むロープと化すと思うのです。
カヌーが転覆して、ノーリードであればひとりで泳いで陸に上がることができます。そのときのリスクはあります。陸地でノーリードですから…。つまり、カヌーと一緒に流されるリスクより、こちらのリスクを取っているわけです。
自分と犬を結びつけるという方法もありますが、それも難しい選択だと思います。
離れたくない、放したくない。その気持ちすごーくよくわかります。
でも、自分だけが落ちればすむところで、つないでいたばかりに犬も道連れなんてこともあるでしょう。逆もありますね。犬が落ちても自力で泳げるのに、結んでいたばかりにその泳ぎを妨げてしまうかもしれません。結んでいるロープが邪魔になって助けるためのパドリングにも支障が出るかもしれません。
と、考えてやはり我が家ではリードの先は自由な状態にしています。

どんなに考えても危険は伴います。その場その場で危険を少なくする方法を考えることが重要だと思います。

■犬だけ置いていかない

それと大事なことがもうひとつ。
ダウンリバーなど長時間のツアーになるときに、犬をキャンプ場や車に留守番させるのはとっても危険なことだと思います。
犬連れでは危険なダウンリバーだから犬を置いていくと言う人がいます。キャンプ場に犬だけ置いていくのはもちろんご法度です。でも、だからといって車に置いていくのはどうでしょう。天候がどう変わるかわかりません。ツーリングに出るときは涼しくて心配のない状態であっても、時間が経って、太陽が照り始め車の中の温度が上昇したら…。
ダウンリバー中、簡単に車に戻ることはできません。
我が家ではもちろんこれまで自分たちの遊びのために長時間パセ&ポプを車で待たせたことはありませんが、遊びに夢中になってそういう判断もできなくなってしまわないようにこちからも気をつけたいと思ってます。

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