さあ、あとはキャンプ場を目指すだけ。
戸隠のキャンプ場は以前一度来たことがある。(戸隠~野尻湖)
しかしそのときは、都内を15時に出るという無謀なスケジュールで、10月だったこともありすっかり日も落ちた真っ暗な中を走り抜けた。だから、周囲の景 色がまったくわからなかった。明るい中を走った今回、はじめて戸隠が観光地だと実感。お蕎麦屋さんがこんなに軒を連ねていることもまったく知らずにいた。
キャンプ場に近づくと霧が立ち込めてきて、一瞬ひるむ。
管理棟前で車を停め、ししたろが受付に。
場内を見回して、というか見回すより以前に霧の晴れたサイトが埋まっていて驚いた。
お盆も終わったから空いてますよという管理人さんの言葉と、ライブ画像にすっかり騙されてしまったみたい。のんびりと夕方に到着なんかしてしまったのが問題なのだろうけれど(苦笑。
昨日雨がかなり降ったため、あちこちに水が溜まっていたり、使わない方がいいですよというサイトがあったり、場内をぐるっとまわってわたしたちは途方にくれてしまった。夏キャンプ・ドシロートなのね、わたしたちって(-“-)
運良く撤収作業する方たちがいた。そのスペースは白樺数本の下になり、ライブカメラにもぎりぎり映りそうな場所。撤収を待って、少しはずしたスペースに設営することにした。
今回からずっと家であたためていた新しいシェルの幕体を使う。
初期型の幕体は、ドアパネルの真ん中にファスナーをつけてもらったもので、もうヨレヨレになっている。脇に出入り口がついた新型の幕体も数年前に購入していたのに、なぜか古いものを使っていた。これでやっと新旧交代かな。
細かな変更点もあって改良されているようだ。
脇で出入りできるのはやはり格段に使い勝手が良い。
以前取材用にスノーピークからお借りしたことがあるのでその使い勝手の良さは感じていたけれど、自分のものとして思い切り使えるとますますその良さを実感できる。
もう戻れない、旧型には。
さすが標高1200m、涼しい。
パセ&ポプもまるくなっている。
テントサイトだけでなく、コテージ、バンガローがほぼ満室だったのではないだろうか。
禁止されている打上げ花火がバンガローの方で何度も大きな音を立てて上がった。
パセリが怖がらなくなっているから、少しホッとしているけれど、怖がる犬や子どももいるだろう。
寒いくらいの戸隠の夜におでんは正解だった。
ちくわぶはさすがにすぐに味がしみないので、おでんのおつゆを温めてちくわぶとともに先にランチジャグに入れておく。ランチジャグはDaily PYoNPYoNにも書いたけれど、温泉卵を作ったりするのにも使えるし、乾燥野菜の下ごしらえとかにも使える。結構隠れた優れものだと思う。
今回ししたろが持ってこようと思いつつ忘れてなげいていたのは、わたしたちのためのテントシューズ。シェル内の一部にオールウェザーブランケットを敷き、靴を脱いでいると、少々足元が寒い。夏とは言えフリースブランケットも入れてきたけれどテントシューズまでは思いつかなかった。確かにあった方が良い夜だった。
ポプラはししたろのベッド(ロールアコット+W’s プロライト+シュラフ DOZE)を占領。
ルームに入ったわたしと妹。パセリもポプラもシュラフに潜り込んできた。
寝苦しい松戸の夜とは雲泥の差。
星もちらちら見えたんだった。
隣のサイトから母親らしき人が子供の名前を何度も叫ぶ。
どうやらいなくなってしまったらしい。
何度も呼ぶので、コットに寝ていたししたろがヘルプしようと外に出たら、父親が見つけ出したらしい。良かった。迷子は怖い。
見つかったというその声を聞いて心配していた人たちのほっとしたため息が、あちこちのテントから漏れた気がした。
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