1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

佐渡の旅 05

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お世話になりました佐渡を出る日。

夕方のフェリーを予約しているけれど、今日中に家に帰ってゆっくりしたいならばお昼頃に佐渡を出るフェリーに乗りたい。
しかし、フェリーに直行ではなく、もう少し佐渡を走ってから佐渡を発ちたい。

というわけで8時半に貸別荘を出発することにした。

なにより先にパセ&ポプにごはんをあげて、広げた荷物を片付けて車に運ぶ。
私たちも昨日のお鍋の残りにおうどんを入れて食べ、パセ&ポプの軽いお散歩をする。

がらーんとなった室内が引越のようで淋しい。
お世話になりました。
今朝は、ダックスさんのいるヴィラとその隣(一緒のお仕事をしているのか?)が在宅中。貸別荘を使っている人の共有ゴミ箱に驚くほど大量の紙ゴミが出ている。出発するときゴミが出たので手軽にそこへ捨てたかったけれど、なんとなく憚られて、自分たちの専用ゴミ袋に捨てに行った。

いろんな場所で、いろんなひとたちが、いろんなお仕事をしている。
柿畑通ったことのない道を通ろうというのはいつものことで、余裕がないというのに今日もまたそういう道を探しながら進む。

宿泊していた場所から海沿いではなく山へと向かった。樹々に囲まれていた道から出ると、目の前が開けた。柿畑があった。柿は名物のひとつらしい。柿の栽培をしている一角だ。柿の木がずらっと植えられている。

その片隅にひっそり「天然記念物 上山田の十二が柿」という標識が立っていたけれど、どこの何を示しているのかさっぱりわからない。この辺りの柿のことを指しているのだろうか。

この先、もっと山の中へ入ってしまうので西側の海は見納めになる。名残惜しい。

最終日の佐渡放浪そして、またしても迂回をさせられた。
そして、また今日も立派なトンネルを通る。

今、私たちは、小佐渡を縦に南から中央へと突っ切って行く。

爪の沢キャンプ場という案内があった。見てみたいね、と車のハンドルを切る。
車幅くらいの狭い道。
樹と草が行く先を阻んでいた。
どうやって行けというのだろう???

バックで戻るしかない。ポプラはおーらーいおーらい(とヘルプしていたつもり?)

 

緑豊か山の中に犬さんがひとり現れた!
咄嗟に頭の中では、迷い犬? 放置? と巡る巡る。
と思ったら、道から降りた影に飼い主らしきおじさんがいた。
すぐ近くには山の中の一軒家、立派なおうちも現れた。薪の量がすごい。

鳥越文庫鳥越文庫という小さな案内があった。

困った事にこういうのに弱い私たち。

余裕ないよ、と言いつつ興味をそそられてまたハンドルを切る。

山奥の中に、まだ新しく一階建ての立派な建物が現れた。車を停め、その建物の玄関にかかっている鳥越文庫という大きな看板を見ていると、管理をまかされているという方が出てきた。

あまり時間がないけれど、どうぞどうぞと鍵を開けて案内ををしてくれるので後に続く。

前早稲田大学教授の鳥越文蔵氏が古典芸能の書籍2万冊を寄贈して設立されたそうだ。夏などには学生たちが集まってきて、となりの廃校になった小学校に寝泊まりしつつ、古典芸能の活動もしているらしい。

管理人さんは廃校になった小学校に住んで、この鳥越文庫の管理をしているのだそうだ。小学校も案内してくれた。昨日はいったんですよ、とトイレを指差した。

この小学校のきしむ木の床や、壁、木枠の窓に似つかわしくないぴかぴかの水洗トイレだった。
管理人さんの悩みは、3歳になるお子さんのこと。近くに遊べる友だちがいないらしい。だから保育園は町まで通わせるのだ、と言っていた。どうやって通わせるんだろうと疑問に思った。ものすごい山奥にいるつもりでいた。

町へお礼を言って、出発する。
20分ほど山を下ると町に出た。保育園は近い!

一眼が撮れなくなった。何かと思ったらメモリーカードがいっぱいになってしまった。もう予備はない。
往きのフェリーでは一眼の電池がなくなって撮れなくなったから、帰りは撮るつもりだった。これでは困る。メモりカードを買いに行く。まったく問題なく必要なものが買えるということに少し驚いた。
そして、最後はAコープでおにぎりを購入。この先どこでごはんにありつけるかわからないからw。
とりあえず、と買ったおにぎりだったけれど、この伊麻里のおにぎりはなかなかおいしかった。

 

佐渡漁港フェリー乗り場に行って12時40分発に乗れるか聞いてみた。余裕で乗れるという。
では、と一時間ほど港付近で時間を使う。

観光案内所で教えてもらった佐渡漁港直売所も一応行って覗いてみた。
しかし、哀しい程になにもなかった。

 

 

 

イージス艦を見ながら昼食近くのゲートボールが行なわれていた公園の脇で、海上に停泊しているらしいイージス艦を眺めながらおにぎりをほおばる。

フェリー乗り場に戻ると車がいっぱいになっていた。
乗れるの!?と不安になる。

パセ&ポプはカートを使うので話をすると、うちの車は車高が高いからエレベーターの前には停まれないけどいいかと聞かれた。そんなに低い天井なの? 別に近くなくてもいいれけど…。
エレベーター使用の札をつけ、別の列に並ぶ。
しかし、この港の出来がよくないのか誘導がよくないのか、車が右往左往している。

乗船右往左往しながらも、あれよあれよとフェリーに呑みこまれた。
受付のおじさんの言ったのはどういう意味だったのか。
まったく問題なくエレベーター前へと誘導された。
しかし、その場所は客室へ入るための階段前で、人の通り道になっていた。車のドアさえなかなか開けられず、車から降りる事が出来なかった。

案内の人が来てくれて、ペットコーナーへと連れて行ってくれた。
往路とは違いケージがずらっと並んでいる。
前に利用したらしい犬の糞がテッィシュにくるんでケージの上に載せられていた。こういうことをするからペット連れは…と言われる。
ケージの中にはすのこが敷かれている。しかし、中で粗相をしたとき、どうやって掃除をするのだろう。
パセ&ポプはケージを使わない。
あとからプードルを連れたご夫妻もやってきた。やはり、ケージは使わないw

フェリー今回のフェリーのペットコーナーは、柵の下が開いているのでするっと抜けて行ってしまう。
ケージに入れることしか考えていないんだろうね。

穏やかな航行。
往きの不穏な空はどこにもない。
けれど、これから向かう場所には沢山の煙突やビルが並んでいる。

夫ししたろと交替で甲板に出たり、パセ&ポプを傍らに本を読んだりして過ごす。

 

 

新潟着あっという間に新潟。
佐渡から新潟に入ると、いきなりの大都会に面食らう。
車の数の多さ、複数の車線、行き先案内の多さ。
はじめて来たら戸惑ってパニックになってしまいそう(笑。

新潟に到着したらもう旅も終わりのような気になってしまうけれど、ここはまだ新潟。
家までは3〜4時間かかる。
平日だからそれほどの渋滞はないだろうと思うけれど…。

スノーピーク本社の看板を見かけた。

故障車や事故などの情報はいくつも入ったけれど、渋滞に巻き込まれることなく、ただひたすら眠気と戦って(私は眠気に負けぐうぐう寝ながら)、家に到着。

今回もまたどたばたの旅だったけれど、パセ&ポプと一緒に行きたかった佐渡。
2011年という、日本にとってもわが家にとっても転機の年のこの旅、きっとこれまで以上に忘れられない旅になる気がする。

 

 

 

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