進水式をどこでするか。それが大問題である。
へそ曲がりな我が家は新しい水場を探したく、ご同意いただいたうみ家と一緒に悩み、事前現地調査できる余裕もなかったため、当日候補地を巡る旅からはじめることに。
集合場所は茨城県桜川某所。
「おでかけは土曜日に」と天気予報が口をすっぱくするほど言っていたためか、おどろくほど道が空いていた。
7時前、うみ家はどの辺かな~と電話をすると、信号ひとつかふたつほど前にいると言う。
と、思ったらうちの車も(笑)。しかし、カナディアン乗せてないとバランス悪い~っ
うみ家とは、不思議と待ち合わせ場所に着く前に合流することが多い。
結局、二台の車で川めぐりが始まった。間違った道に入るのも一緒。ごめんね~>うみ家。
二番候補の桜川の河原は車から眺めただけでほんの少し上流へ。とてもフネを降ろせるような場所ではなかった。
ここで一旦うみ家と別行動。田んぼのど真ん中を走りぬける。集落は桜に囲まれていた。
我が家は先に一番候補地へ向かった。しかし、なかなか車を入れられる場所が見つからず、車を停めては入れるかと探検する。と、草むらからばたばたばたっと何かが飛び立つ音がした。驚いて音のした方を見ると、きじだった。野良きじ!? きじも驚いただろうけど、わたしも驚いた。
川伝いの細い土手を走り車が入れそうな場所を見つけた。車の出入りがあるところらしく駐車スペースもあった。しかし、車から一歩踏み出すと、足元はガラスの破片で埋め尽くされている。パセ&ポプは降ろせない。
川は増水したらしく木の高い位置までゴミがぶら下がり、ゴミのツリーに囲まれた川になっていた。釣り師はそれでも構わないのか木陰で隠れるように釣り糸を垂れている。
川の水質はというと、足を入れたら途端に濁るだろうという具合。パセ&ポプは水の上でも絶対落とせない。画像で見るとそれなりに綺麗な景色なんだけどねぇ…。
こちらに向かっているうみ家に「ダメダメ~」と連絡し、小貝川へ移動することにした。
数箇所探検し、鬼怒川へ移動。
だだっ広い鬼怒川。BBQするにはいい感じの河原だけど、わたしたちが思い描いている進水式の場所ではない。
わたしたちはいったいどこへ行くのだろう。
今のところはほぼ横移動だけれど、そのうち縦移動になると…帰れなくなる(笑)。
あちこちで地図を確認しながら、「次はここどう?」と向かう。
これが最後。最悪ここね。と話しながら、何箇所めぐっただろう。
みんなの顔に焦りが見え隠れしてきた。11時になろうとしている。普段なら一漕ぎしてまったりする時間だ。果たして、我々の進水式は行えるのか。このまま川めぐりして帰るのか。夕方の江戸川に浮かべることになってしまうのか。それとも冒険したわたしたちが悪うございましたと頭を垂れて那珂川辺りに行くのか。
しかし、わたしたちは諦めなかった(笑)。