パセリとのはじめてのキャンプに向かったのは、入間川最上流にある白岩渓流園。
車を横付けできない、静かなキャンプ場を選んだ。
駐車場に車を駐め、荷物を運ぶ。
黄色いMR2はハチを呼んでしまった。あわててパセリをサイトに避難させる。
パセリをサイト内につないで設営をしていると、パセリはなにやらもぐもぐ食べている。
草のない川沿いの小さな砂利のサイト。
パセリの口をこじ開けて見ると、小石が口の中に…(-“-)
ダメ~、と言っても、
やめて~、と言っても、
パセリはじゃりじゃり食べてしまう。
キャンプから帰って、渡米のために国際免許証を取りに行ったとき、たまたま逢った人と犬談義になり、パセリが石を食べたことを話すと、「よくあることですよ。石の内にある成分が必要で食べるんですよ」と言われた。そう聞いて、ホッとしていいのか悪いのか。これまでうちにいた犬さんたちにはそのようなことがなかったはず。siziも驚いていたのだから、わたしたちの知る少なくとも5頭にその食癖(?)はなかったように思う。
(パセリはその後食べなくなったが、5年後ポプラを迎えたとき、仔犬のポプラはやはり石を食べた気がする。ということは仔犬のときにはなにか必要なのだろうか?)
話をキャンプ場に戻そう。
夕食の準備も整って、まさに食事にとりかかろうとしたとき、雷と雨が突然やってきた。パセリをテントの中に放り込む。タープを張っていないので外にはいられない。幸い大きなテントを新調したので中では余裕だった。が、パセリははしゃいだせいか、雷に驚いたのか、寝具の上で粗相をした(-“-)。
雨雲が去ると、上空には星空が広がった。
パセリにとってはじめてのキャンプ。
気に入ってくれたのだろうか。
はじめてのおさんぽの翌日、川にも入った。
家の外は珍しい匂いと、触り心地と、知らないものばかり。
宇宙飛行士もこんな気分かな。
ぼくのはじめての探検のおみやげは、肉球の間に小さな実をたくさん採ってきた。
でも、richaに発見されて取られてしまった。まだ、研究していないのに・・・
さぁ、ごはんよ~の声と共にぽつぽつぽつ。
ぼくはテントに放り込まれた。
ひとしきりテントの中ではしゃぐと、雨と雷の音は遠ざかり、
水の量が増した川の音が大きく響いていた。
東の空はときどき光っている。
真上の空には星が光っていた。
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