1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

佐渡の旅 01

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シルバーウィークだったらしい。
敬老の日を含んでいることと、金(ゴールデンウィーク)に対しての銀ということなのだろうか、と今更考えてみた。

すでに最初の連休は過ぎ、平日3日を挟んだ後期の連休が翌日から始まる。

今年はまだ一度も行っていないキャンプで、のんびり過ごしたいという希望もあった。
オープンしてまだ訪れていないスノーピークのキャンプ場にもお邪魔して、久しぶりにtohruさんにもお会いしたいなんてことも考えていた。が、予約ページを見てみれば、人気のキャンプ場、しかも節電応援ということでキャンプ料金無料という期間になっていたため、満員!!あはは〜、そりゃ、そうよね(^◇^;)

では、どこへ行きましょうか。

夫もわたしも考えていたのは同じことだったようで、いつか行こうと言っていた『佐渡』が即刻決まった。
しかし、どう過ごすか。
キャンプか車中泊か…。
夫が見つけたのは貸別荘だった。
それもいいかもね〜。
とりあえず、フェリーの予約もしていないので二日目からの二泊を予約した。

フェリーは予約にも、JAFにも割引はない。予約状況を見るといつでも乗れるようなので、到着時間によって決めよう、などと安易に考えていた。

出発そして、当日。
暢気に8時頃、家を出発した。
江戸川は台風の影響で増水し、河川敷はまた川のようになっていた。
高速はすでに渋滞が始まっていて、東松山までびっしり。
12時40分のフェリーに乗るつもりでいた夫は焦りまくり。
高速にはのらず下道で渋滞を避けるつもりが、下道もびっしりで、「ダメだ〜」を繰り返す。
フェリーに乗るまでだって旅のひとコマ。
楽しく行こうよ。
次の16時の便に乗ると思えば余裕。
いつもパセ&ポプはラッキーなんだから、この渋滞でもし12時台に乗れないのだったら、16時のフェリーの方が私たちにとってきっといいんだよ。

川越通過それでもなかなか夫の焦りは消えなかった。早く到着したかったのだろう。

真っ赤に点滅するナビの様子はあまり気持ちの良いものではないしねぇ…。

立派な観光地の川越の町並みをすり抜け、東松山から関越に乗ったのはちょうど11時だった。
フェリーターミナルに到着するのは15時15分頃。
この先に渋滞があったら16時もアウト。
しかし、心配する必要はなく車は快適に新潟へと向かって走る。

今回も雨そしても、最近わが家ではお約束のようになった関越トンネルを抜けると「雨」のジンクスは更新され、やはり今日も雨だった。
しかしまた晴れ間が出て、行く先に真っ黒な雲がいるという夫の提案でパセ&ポプの休憩時間に。
景色を眺めてパセ&ポプと一息ついていると黒い雲はぐんぐんこちらに向かって近づいてくる。パセ&ポプを抱っこし車に乗せると、うわ〜っ降ってきたぞぉというくらいに土砂降り。通り雨だったようだ。
その雨を抜けた頃、対向車線では車線を塞ぐ事故が起きていた。
対向車線で事故事故の境に車はぴたりと停車して道路を埋めている。
車から降りて前方を確認している人たちが何人もいた。
その車列の最後尾を過ぎると車はぴったりといなくなった。
事故処理には時間がかかるらしい。車は手前のICで高速から降りるように誘導されていた。
あんな渋滞に巻き込まれたら、今日中に佐渡にはいけないかもしれない。
もし予約していたらどうなるのだろう。
その昔、北海道に向かうフェリーにぎりぎりで乗船したことがあった。もう間に合わないかもしれないというくらいの時間。あのとき間に合わなかったら1日一便で部屋もしっかり予約していたそのフェリー、どうなっていたのだろう。
今回は二等(パセ&ポプといられるのは二等のみ)だから、別に部屋を取る必要はないから、次の便でも空いていれば乗れるのだろうけど…。

雨雲が厚い雨雲はまだ広がっている。
低く垂れ込めた雲が触手を伸ばし地上を調査しているかのように見える。竜巻が起きそうな雲。

信濃川を渡る頃にはまた晴れて来た。

去年、夫ししたろと二人旅をしたときに止まったホテルの脇を通り、フェリーターミナルへ。
毎回フェリーに乗る時はパセ&ポプのことで気に病むことが多いのだけれど、佐渡汽船はペットコーナーがあり、そこで一緒にいることができるから、なんの交渉もすることはなくとてもスムース。しかも、ペットカートで入りたいと言うと、エレベーターの手配もしてくれた。
唯一ある割引は車輌の往復割引。
行きは16560(車と人)+2320(人)+500×2(パセ&ポプ)=19880円
復路 15080(車と人)+2320(人)+500×2(パセ&ポプ)=18400円

割引って480円щ(ʘ╻ʘ)щ

新潟フェリーいやいやびっくり。
乗って思ったけれど、ボーイと呼ばれる人たちの数の多さ。あの方たちのお給料のため?
それと帰ってきてから知ったけれど、この新潟→両津は国道350号線だそうだ。
佐渡の真ん中を突っ切って両津から小木へつながる国道も350号線。
そして突っ切った先の小木から直江津の航路も350号線。
もしや、あのボーイの方たちって今どき話題の高級取りな国家公務員?(笑)

あまりの割引のなさに、さらっと次へ進める予定だったけれど、チケット購入のときのことも書き残しておくことにした。
窓口は3〜4個あり、それぞれに一人ずつ座っていたのだけど、ひとつしか開いていなかった。そしてその開いている窓口の人は電話をしていた。
閉めている窓口の人が開けて対応するのかと思いきや全くしらんぷり。
やっと電話を置いた開いた窓口の人、「お待たせしました」のひと言もない。
他の閉めている窓口のひとたち、他の仕事で忙しいわけではない。
「エレベーターの手配しましょうか」のひと言に、隣の窓口の人が頼まれた訳でもなく「エレベーター利用」という車にぶら下げて案内の人に見えるようにするマークの紙を差し出した。
佐渡にこのフェリーで到着して開いているスーパーはありますか?という質問には、もうひとりもなにか応えて助言していた。
耳ダンボじゃない。
だったら、あなた方窓口開けなさいよっ。

まだ時間があったので、ガソリンを入れ、セブンイレブンでもしスーパーで買い物が出来なかったときのためにすぐ食べられるようおにぎりを買い込んだ。

新潟出航出航30分前にはフェリーTNに戻る。パセ&ポプを一度降ろしてあげようかと思ったのに、早くから車を入れ始めていた。こっちこっちと誘導され、あっという間に船上のわたしたち。
パセ&ポプをカートに乗せ、ボーイさんの案内でエレベーターに乗りペットコーナーに到着。

カートでペットコーナーでペットコーナーは椅子席のある広い室内甲板の3 x 4mほどの一角で、中にはベンチとケージがいくつかと、間仕切るための板が設置されていた。
利用するのは私たちだけ。結構匂いがするので、パセ&ポプも最初のうちは落ち着かなかった。
窓が閉まっていたので、開けてもらうと籠っていた匂いもずいぶんと消えたようで、パセ&ポプも2時間半の船旅を楽しむ。

新潟港内は濁っている。

少しうねっているようだ。
少し大きめのフェリーだったので日本一周をした客船のことを思い出した。あのときも揺れたことがあった。一度だけ酔い止めの薬をもらったことがある。その船旅のとき佐渡にも寄ったつもりでいた。

行く先は…これから行く先の佐渡島の上には分厚い雲が鎮座している。
今日から佐渡に入れるから、貸別荘へ向かっちゃおうかと夫。両津港から近いの?と聞くと、10分くらいらしいという。だったら、そうしようということで早速電話をした。
佐渡航路、ドコモもauもまったく途切れることなく利用可能だった。
電話を切った夫が開口一番「10分じゃなくて50分だった」と言う(笑)

車中泊をする人たちが利用するという道の駅の場所もまだ調べてもいなかった。
今夜寝る場所も決まったので何も考えることはない。
スーパーがやっていなくてもとりあえずいざというときのための非常食が車には載っているから、貸別荘なら温めることもできるし問題ない。

まだ佐渡の位置関係をまったく理解していない私は、雨の柱をただただすごいな〜と眺めていた。
これから向かう貸別荘のある場所にその柱が立っていたことに全く気付いていない。

佐渡着定刻の18時半、両津港に着いたフェリーから下船した。
辺りはもう暗い。そういえば以前もこうして暗い中にフェリーから降りたことがあった。九州から四国へ渡ったときだ。暗い道を道の駅を求めて走ったのだった。

今回はフェリーの切符売り場の人も、貸別荘のオーナーもおすすめのスーパーに寄って行く。
国道沿いにあるマツヤというスーパーらしいが、他に目印がなくわからない。
明るくライトがついているお店で聞くと、数十メートル先だと教えてくれた。

スーパーで売られている野菜はどこも同じ。
群馬産のキャベツ、日光のもやし、栃木のきゅうり…。
海に囲まれている佐渡だから魚類は豊富だろうと期待していた。が、驚く程に魚コーナーは小さく、お刺身はほぼないに等しかった。高知産という刺身を購入する。
珍しいものは海藻の類いとトビウオのすり身。
今夜はらくちんにお鍋にしてしまおう、と材料を揃えた。

あとはひたすら貸別荘の受付事務所があるという小木港へ向かう。そう、貸別荘は両津港からではなく小木港から10分の場所だった。

8時前に事務所に着き、お支払いをして、貸別荘へと案内をしてもらった。
海に近いのにあまり潮の香りがしない。
見上げると星がまばゆく光っている。
空いていると言われていたが、並ぶヴィラには灯りがついていた。
私たちがお借りする隣の窓からダックスさんたちがワンワン吠えまくっている。

玄関前にはテラス(海が見えるスペースでテーブルと椅子が用意されているがその脇をヴィラ利用者たちが行き来する)がある。

貸別荘着玄関を開けると、4畳半くらいのダイニングキッチンがあり、その隣に6畳ほどの寝室とトイレ、奥にユニットバスという構成の小さな小さな一軒家。

寝室にペットを入れないこと、と寝室のドアに書かれている。
しかし、
『寝室へのペットの入室はお断りします、特に客室布団に乗せないようにしてください。
・どうしてもというのでしたら、ペット専用の布団やベッドを各自お持ちになって寝かせてください』
という注意書きがHPにもあったので、旅に出る前に電話でも寝室に諸々を敷きたいが、余裕があるかという確認もしていた。いつも車に載せてあるシュラフやらドッグマット、ブランケットなどを寝室に持ち込むつもりでいた。
余裕ありますよ、と快諾のお返事もいただいている。

なぜか、寝室はベッドだと信じて疑っていなかったわたしたち。
到着して、管理人さんにここが寝室で、と案内されたときにあっと驚いたのだった。
寝室のドアを開けると、まっさら何もないフローリングスペースが広がっていた。

ベッドがない…(笑)

なるほど、これは余裕があるわ。
私たちにとって想像以上にとてもラッキー♬
すでに3泊することになっていたから、必要なものはすべて車から降ろした。

フローリングにそのまま 諸々を敷くのはどうにもイヤだったので、持参したシートを敷いて、掛け布団や毛布は使わず、持って行ったバイヤブランケットやシュラフ、フリースのブランケットでベッドメイク。そしてパセ&ポプのドッグマットをまわりに置いた。
貸し出されたシーツはひとり一枚ずつ。
そのまま寝るのはちょっと躊躇するかなというシミなどがある。
パセ&ポプにとっても私たちにとってもバイヤブランケットをシーツ代わりにすることで快適な状態になった。あ、念のため、マナーバンドは着用させた。(必要なかったけれど…。)

9時前にはすっかりわが家となってパセ&ポプもくつろげる状況になった。
何度か荷物を運んだので、そのたびに隣のヴィラにいるダックスさんたちの吠える声と窓を叩く音が響いた。飼い主さんたちはいないようだ。ダックスさんたちは、わが家になったヴィラの配置から考えるとテーブルの上で吠えている。

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