早朝5時頃からキャンプ場に車が入って来る音がした。
車が停まり、ドアが開き、人が歩き、6時には舟で出て行く。
釣りの人たちの朝は早い。
しかし今日はまだ平日。
きっと土曜日の明日はもっと早くからやって来るのだろう。そして大会が開かれるという明後日はもっと早いのだろう。
7時を過ぎてから、昨日とは違う温泉をチェックしつつ散歩しようとキャンプ場を出発した。
このキャンプ場はご無沙汰しているけれど界隈には来ているので、様子はチェックしているつもりだった。しかしホテルが一軒廃業していたことに気づいていなかったので、別のお風呂もチェックしておくことにしたのだ。
無事目的も果たし、散歩から帰ってくると、キャンプ場のゲンちゃんとマックスが出迎えてくれた。
ゲンちゃん大好きなパセリが「ゲンちゃん、ゲンちゃん」とやるのが気に入らなかったのかマックスがパセリとゲンちゃんの間に割り込んで唸る。ポプラはパセリ以外の犬は好きではないので、わたしたちの背後に隠れていた。
ノーリードのマックスがパセリを追いかけ始めた。
マックスの唸り声が高くなったのでパセリを抱き上げる。マックスに窮地に追い込まれたと思ったのか、ポプラが夫の足元にうずくまってキャンっと泣き声をあげた。慌てて夫がポプラを抱き上げる。追いかけられていないポプラも逃げ惑っていたようだ。
小さくがちがちに固まっているポプラ。
管理人さんたちが慌てて出てきて「すみません」と謝りに出てきた。
ポプラがマックスに噛まれた様子はなさそうだった。
「大丈夫、大丈夫」と言ってサイトに戻る。ポプラは思い切り凹んだまま、ロール・ア・コットの上でしばらく湖を眺めていた。つながれている犬さんには強気なのにねぇ(苦笑。
昨晩の芋っ子汁に具を足し、最近我が家で流行のまたもやきしめんを入れて朝食にする。
五色沼を歩いたことがないという夫とパセ&ポプ。わたしは子供の頃に行っているので、ならばみんなで行って見ましょうと出かけることにした。
しかし、夫は頭痛が辛そう。寝ていれば?といっても寝ていても変わらないから出かけるのだとのたまう。
痛い痛いと歩く姿は見ていて辛いし、楽しく過ごせないのだけど…。
五色沼はどこからかビジターセンターで聞いて来てと頼まれた。五色沼の入り口までは行ったことあるのだから、なぜそんなことをしなくてはいけないのかわからなかったけれど、頭痛持ちの夫はご機嫌もよろしくないわけでして…。
わたしはちょうどいいや、とビジターセンターに行って病院がないか聞いてきた(笑。
が、病院には行かないと言い張る夫は五色沼に向かってしまう。
駐車場でやっと説得に応じてくれて、診療所に行ってくれた。
診療所では風邪との診断だった。
総合感冒薬と痛み止めが出されて少しばかり安心し、気も軽くなったわたしたちは五色沼へ向かった。
そこまでして来たのに、五色沼を巡る道は残念ながらパセ&ポプが歩くにはあまり快適ではなかった。木の根っこを飛び越えたり、階段の上り下りがあったり、パセリの背骨が気になるわたしたちには怖い。
2つ目の沼を見て横道にそれ、平坦な道を通って戻る事にした。
見た目は元気。ひょいひょいジャンプもするし、パセリは問題ない、というだろう。
でも、病院では変形脊椎症と言われ、いつ痛みが出てもおかしくないと驚かされている。
ポプラは沼に鯉を見つけて飛び込まんばかりになっていたが、ひっぱり戻した。おそらくリードを緩めたら慌てて怒るだろう(笑。
五色沼探検を20分ほどで切り上げたわたしたちは、パンが食べたいという夫の意向で再度ささき亭に行ってみた。今日も休みで植木屋さんが入っていた。
手に入れられないとなると、なおさら欲しくなるのが人の性。なんとしてもパンが食べたいがコンビニのパンはイヤだというわがままも言う。通りがかりで見つけたホットドッグのお店に行ってみることにした。選択したソースを手間をかけて作ってくれ、テイクアウトしてキャンプサイトで食べることにした。
シェルの中でくつろいで、さあ食べようと袋を開けると、注文したチリソースがなかった。代わりにタルタルソースがかかっている。辛いチリを楽しみにしていたのでがっかり。わたしたち以外にお客はいなかったので、わたしの注文をタルタルと思い込んでいたのだろう。今頃気づいているかしら? 包んだ紙にわざわざソースの名前を「タルタル」と手書きしてくれたくらいだから、一生気づかないかも(^^)。お店を出る前に確認すればよかったけれど、間違ったことに気づいていたら、タルタルは廃棄になって、作り直しかな。その間に夫の頼んだホットドッグは冷えてしまう。気づかなくてよかったんだね。わたしたちが食べたかった肝心のパンが美味しければ、ソースの間違いがあったってまた買いにいくけれど…残念ながらパンがおいしくなかった。
薬が効いたからか、「眠れ~」という妻の叫びも聞かず、夫はカヌーで湖上散策へ出て行った。
それをテントの中から発見したポプラ。
置いてかれてご不満の様子(笑。
ネットに顔を押し付けて、破きかねないほどだった。
そして帰ってくると今度はタオルを持たずにお風呂へ。
電話がかかってきたので、タオル片手に車に飛び乗って夫の元へ飛んでゆく(笑。
今日は昨日とは違うお風呂に行きたかったわたし。
夫は昨日と同じお風呂に行き、お金を出すとお釣りがないと言われて、なんとわたしの分まで払ってきてしまった。お湯がぬるかったことも言うと「お客が水だしっぱないしだったんでしょう。今日はそんなことありませんから」と言われたそうだ。
わたしもまた昨日のお風呂へ行くことになってしまった。
フロントに出てきたのは昨日と同じおじさん。
「あ、どうぞ」とだけ言われた。
そんなだから廃墟になっちゃうのよ。本当に他にお客さんって来ているの?と不思議に思う。
お風呂に入ると、昨日わたしが出たときと同じ状態だった。お湯をかき混ぜる棒(?)も昨日と同じ洗い場の真ん中に突っ立っている。
水はさすがに出ていなかった(わたしが止めたままという気もする)。つまり非常に熱いお湯になっていて、今度は水をじゃんじゃん入れなければ入ることができない。
今日は熱くてゆっくりできなかった。
お風呂を出るとパセ&ポプを連れて散歩しながら迎えにきてくれていた夫がいた。
驚いたことにホテルの前を通ったとき、ポプラが立ち止まりお風呂を方を向いてピィピイと鼻をならしていたそうだ。わたしがホテルに入ってゆく様子だって見ていないのに…。
夫は「ポプラは天才だ!」とかなり動揺していた。
夕涼みをしながらパセ&ポプと夫とふらふらと散策をしてキャンプ場に戻る。
夜はキャベツとたまねぎ、塊ベーコンを野菜ジュースで煮込みパスタに絡めた。
パセ&ポプのごはんも似たような食材で。
急な睡魔に襲われて、19時を過ぎるとうつらうつら。
本を持ってテントに入るとライトと本を抱えて夢の中へ。
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