1997年からのお出かけレポです。時代により制作方法が違いお見苦しい、読みにくい箇所が多々あると思います。できる限り現代版に合わせるよう作業していますが、過去に頂いたコメント等が消えてしまうこともあります。ご容赦いただけたら幸いです。

やっぱり南会津へ 02

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只見駅へぽつぽつと雨が車を叩いていた。
屋根の上にスーリーのルーフボックスとレンジャーが載っているので、雨が屋根に落ちる範囲はとても少ない。つまり、聞こえてくる音以上に雨は降っているだろう。
雨か…。
パセ&ポプとゆっくりお散歩しようと思ったけど難しいかな。
夜中少し肌寒くて、ペンドルトンのブランケットが役立った。軽くて薄いこのブランケットは想像以上に快適だ。
今月で解約するis01で夫が天気予報を確認している。
7時までは雨らしい。
それならば8時過ぎに散歩をしよう。
とりあえずはおトイレだけはさせよう。

車内で食事を済ませる。パセ&ポプのごはんは雨が止んでから温めることにして、わたしたちのごはんのお裾分け。こんなときじゃなければなかなかあげないものだから、パセ&ポプは目をキラキラさせて食べる。

あれ、雨が8時までの予報に変わってる!

夫がネットでチェックしていた。
確かに、雨音は大きく激しくなっている。とても止むような気配はない。
残念ながらこの場所でのパセ&ポプの散歩は出来そうにない。

トイレに入っていると、おじさんかおばさんが大声でしゃべりながら入ってきた。
「ここはなんで○○なんだ?」
そんな会話が聞こえた。
トイレから出て手を洗いにいくとき、個室のドアが全開になっていて、その中で人が立っている様子が目の隅に入ってきた。しかもふたつ並んでドア全開で立っている。

立っていたのは、男性。
用を足しているらしいい。

え? えっ? えーっ?
わたし間違えて男性用に入ってしまったの?
ものすごく慌てて、しかし冷静を装い、手を洗って、そそくさと外に出た。
入り口でマークを確認する。
赤い女性マークが付いていた。
よかった…。

よかったけど…。

男性が堂々と入っているってどういうことよ。

車に戻ってから眺めていると、どうもここのトイレは男性が女性用へと導かれてしまうようだ。
案内が悪いらしい。
女性用のある右側に向かってあわてて左へと踵を返す人たちがいる。

あのおじさんたちは「ここはなんで個室しかないんだ?」と言いながら入って来たのだろう。
私が出て行ったこともきっと背中を向けていたので気付かなかったはず。
もし鉢合わせしたら、バツが悪かったろうけど、もしかしたら未だに女子トイレに入っていたことに気付いていないかもしれない(笑。

雨は止みそうにないので出発する。

昨日キャンプ場でカーサイドを出さなくてよかった。
もし出していたら、撤収までしばらく動けなかっただろう。

朝靄が重く山々を覆っている。
黄金色の田んぼ、白い蕎麦の花も雨に打たれている。

この時期の南会津は初めてなのかもしれない。
いつも冬か春、あるいは初夏。
秋の始めは、稲や蕎麦の実りの色が濃く、また違う姿を見せてくれる。
今回は寄るつもりがなかったのに、なぜか間違えて、また只見駅へと入ってしまった。
只見駅は工事中だった。わたしたちがこれまで来ている中、50パーセント近い確率で工事をしている。
冬支度なのだろうか。

あまり風情のないプレハブ建てのような駅舍内にこれまででは初めて見る多人数の姿が見えた。

八十里越えまだ貫通していない八十里越えに行ってみる。
いわゆる現場訪問(笑。

国道289号線。

10分程走ってもう通行止めになってしまった。
現場の駐車場と思われる場所に、テントを張っている人がいた。
仮設トイレもあるからいいのだろう。

今来た道をまた戻る只見湖へ向かって走る。
只見湖から新潟へ抜けようと思っていた。
が、この道は何度も通り過ぎていて面白くない、とUターン。

今来た道を引き返す。
なにやってんでしょ。

屏風岩大桃という場所で屏風岩と書かれた景勝地を見つけたので小休憩することにした。
雨も上がっている。

ミニミニ層雲峡という雰囲気の柱状節理の岩肌がそそり立っていた。
雨で洗われた岩やその岩の間から伸びている樹々、足下の草が光っている。
パセ&ポプの足がびしょ濡れになっても仕方ない。
岩の間をとうとうと流れる水は、おそらく雨のせいで量も多い。深いエメラルドグリーンから白い泡を立て透明の水が留まることなく流れていく。

パセ&ポプが歩く前を蛇が横切って草むらに消えた。
お互い素知らぬ振りで関わらずにいてくれた良かった。

足下が濡れ鼠になったパセリ、なにかをじっと見つめて考えているようだった。
ふっと我に返ったらしい。おなかが空いていることを思い出したのかもしれない。

東屋でパセ&ポプのごはんも温める。
私たちもここで食事。

子どもを何人も連れた家族らしいグループの車が駐車場に停まった。屏風岩と書かれた立て札の前で、子どもを整列させて記念写真を撮って去っていた。
キャンピングカーのカップルも、仕事の途中なのかユニフォームに身を包んだ男性陣も、写真をぱちりと撮って走っていった。

私たちも走り出す。

沼田街道 キャンプ場通り沼田街道沿いには、次々とキャンプ場が現れる。七入オートキャンプ場、見通りオートキャンプ場、かわばたキャンプ場、キリンテキャンプ場
林の中に沢山のテントが張られている。
キャンピングカーの姿も多く見られる。

登山口登山口を見る。
新潟県に入った。

樹海ライン一度立ち寄ったとき雪でトイレが壊れていて、次は泊まろうと思いながらなかなか泊まるチャンスがない小白沢の前を通った。ずいぶん草が茂って雰囲気が変わっている気がする。

国道352号線の樹海ラインはこれからくねくねと奥只見湖沿いをくねって走る。これからいく道が谷間を挟んで向こう側に見える。
若いススキの穂が揺れている。
秋の色がにぎやかな時期もいいだろうなぁ。

樹海ライン

銀山茶屋〜シルバーライン只見湖まで下り、シルバーラインに入る前に銀山茶屋の前で一息入れる。
川を渡り、シルバーラインという名のトンネルへ。
手掘りにしか思えない壁面に怯える。 暗くじめじめしたトンネルが断続的に続くシルバーラインを抜けて小出に出た。
あとは高速に乗ってしまうので旅はもう終わり。

物産館物産館に寄って、おみやげにきのこなどを購入する。

帰路高速道路をピンクナンバーのバイクが走行していた。
高速道路には乗れないはずのバイク。
のろのろ走行の場所だったから危険は少なかったかもしれないけれど、ルールを知らないとしたら怖い、知っていて走っているのも怖いけど。

前方に渋滞発生。巻き込まれたら動かない可能性大の連休最終日。
北関東道に乗り換え、中断している場所で一般道に下り、また出来ているインターから高速へと乗った。
おかげでほぼ渋滞知らずで帰宅できた。

東名上りで一時51キロという渋滞にもなったとニュースで聞いてぞっとした。

今日も無事にみんな元気で帰宅出来たことに感謝。

運転もおつかれさま^^

コメント

  1. さとう より:

    ほんとに、中央高速や東名高速は一般道でも迂回するコースがないので
    帰りの高速道路は大渋滞になることが多いですね。

    東京の者としては
    連休で出かけるなら東北方面がいいですね。
    たとえ高速道路が渋滞していて国道4号線で帰れますから、
    こないだ那須高原からスカイツリーの横を通って帰ったこともあります。

    奥只見のほうは紅葉の時期に行くことが多いですが、
    ハンドルを握る私にはイマイチ喜びがない道路で、
    栃木・福島の林道を走っている時が一番楽しいです。

    • richa richa より:

      うちもやはり中央、東名は避けて、東北方面に行ってしまいます^^;
      奥只見! わたしは雪が融けて、芽吹いてくる春が特に好きです。
      (実は南会津、奥会津、奥只見と、それぞれどこからどこがどこなのかいまいち明確に理解できていませんσ(^_^;))

      さとうさん、あちこちの林道にいらしてるんでしょうね〜。
      わが家もD5にしてから、それまでの車では行けなかった分、林道に向うことが多いです。というか、D5を選んだ理由の一つが林道に行くためだったような(笑。

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